昨年11月プロテスト合格のルーキー川崎春花(フリー)が「19歳133日」の大会最年少優勝を飾った。 4打差4位で最終組の1組前で回り、前半は8番パー4のショットイン・イーグルで10アンダーに。サンデーバックナインは4連続を含む6バーディーで驚異の30。今大会ベストスコア64で通算16アンダー、272として、山下美夢有、森田遥、菅沼菜々らと大混戦を抜け出した。

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コースで川崎を見守った両親も“金星”に驚きを隠せなかった。父太郎さん(55)は「1、2番でポンポンとバーディーを取ったら、あわよくばと思っていましたが、前半にパットを2回カップに蹴られて…。信じられないです」。川崎のゴルフのきっかけは“家族ゴルフ”で、太郎さんのベストスコアは71。生命保険会社に勤務し指導してきたが「今では私の声は全部スルーされます」と笑った。

母雅子さん(53)は薬膳、発酵食の研究家で講師を務めることも。川崎の食を管理してきたが、今大会中は京都市内の自宅から車で約40分かけ、コースまで川崎、帯同キャディーの伊藤さんを送迎していたこともあり、外食中心。前夜は「勝ちメシに焼き肉でした」という。

川崎の性格は「マイペース」(雅子さん)「よく気がつく。ゴルフ向き」(太郎さん)と話していた。

<川崎が樹立した記録>

▼大会史上最年少V 「19歳133日」は、14年大会の鈴木愛「20歳128日」を更新。

▼大会最速V プロ転向後ツアー11戦目は、従来の畑岡奈紗の17戦目を更新。

▼国内メジャーでは3位 畑岡奈紗の「17歳263日」(16年日本女子オープン)「18歳261日」(17年日本女子オープン)に次ぐ年少V。

▼初の大会予選会通過者V 04年スタートの今大会予選会を関西地区で8人中5位通過した。

▼ツアー優勝のルーキー第1号 昨年11月のプロテストは12位、合格者21人中初の優勝者となった。