勢いづく昨年11月プロテスト合格のルーキーの1人で、元賞金女王の平瀬真由美の姪(めい)、竹田麗央(19=ヤマエグループHD)が2位で最終ラウンドを迎える。首位に7打差の4位で出て、6バーディー、2ボギーの68で回り、通算9アンダー、135。山下美夢有が通算17アンダーで、8打差と大差をつけて首位をキープ。竹田と三ケ島かなの2人が2位で追う。昨季賞金女王の稲見萌寧は2打及ばず予選落ちした。

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今大会好調のルーキー竹田だが、1番パー4ではバーディーチャンスを決めきれなかった。「ミスヒットしないようにと、いい心がけになった1番でした」。反省を生かして4つスコアを伸ばし、4位から2位に順位を上げた。

今大会終了後、第2回リランキングが行われ、25位以内に入れば今季残り試合にほぼ出場できる見込み。暫定リランキングは35位。今大会でトップ3に入る必要がある。「ぎりぎりのところですが、それを少し頭に置きながらも自分のプレーを貫きたいです」。

首位の山下とは8打差。大差だが「(逆転Vは)絶対無理だとは思っていない」と切り出した。「初日に山下さんが12アンダーを出している。そこをしっかり目指して、逆転できると信じてプレーしたい。最終ホールまで何が起こるか分からない。しっかり自分のプレーを続けられたら」。

8月のCATレディースの3位が最高位。前々週優勝の川崎春花、前週Vの尾関彩美悠と同期だ。「ファンの方にはエメラルド世代と言われました」。勢いあるツアールーキーがまた1人、優勝を目指して最終ラウンドに全力で臨む。

【近藤由美子】

◆竹田麗央(たけだ・りお)2003年(平15)4月2日、熊本県生まれ。93、94年賞金女王、平瀬真由美の姉でプロの母哲子の影響で、6歳からゴルフを始める。21年11月プロテスト合格。史上4組目の母子ともプロゴルファーとなった。家族は両親、兄、弟。目標はダスティン・ジョンソン(米国)、ローリー・マキロイ(英国)。166センチ。血液型O。