8月の全米女子アマチュア選手権で、日本人37年ぶり2人目の優勝を果たした馬場咲希(17=代々木高2年)は、2バーディー、3ボギーの73と1つ落とし、通算2オーバー、146でホールアウトした。ホールアウト時点で、スタートから1つ順位を落として23位。スタートから間もない4アンダーの首位・小祝さくらとは6打差ながら、予選通過を確実とした。

インコースの前半は同組で昨年大会優勝の勝みなみ、今季5勝の西郷真央よりも安定したプレーを披露した。出だしの10番パー4は、パー発進ながら、ティーショットをフェアウエーに運ぶと、第2打を2・5メートルのチャンスにつけるなどショットが安定。その後も何度となくバーディーチャンスにつけたが、グリーン上だけが安定感を欠いた。12番パー5は2メートルのバーディーパットを決めきれないなど、なかなか伸ばせない我慢の展開が続いた。

前半のうちに勝、西郷が次々とスコアを落とす中、スタートから8ホール連続でパーを並べた。ようやく最初のバーディーを奪ったのは、折り返しの18番パー5。花道からの第3打を2メートル足らずにつけると、これを決めて右手でガッツポーズをつくった。首位から出た森田遥をはじめ、午前スタート組の多くの選手がスコアを落とすのとは対照的に、しぶとく1つ伸ばし、8位で後半に入った。

後半も4番パー5でバーディーを先行させた。この時点で通算1アンダーとし、4位まで浮上。だが直後の5番パー4で最初のボギーをたたくと、7番パー5、8番パー3も連続ボギーとした。最終9番パー4も第2打でグリーンをとらえられなかったが、第3打のアプローチを1メートルにピタリと寄せてパーセーブ。3連続ボギーは回避し、決勝ラウンド進出を事実上決めた。