8月の全米女子アマチュア選手権で、日本人37年ぶり2人目の優勝を果たした馬場咲希(17=代々木高2年)は、10位に浮上して最終日に臨むことになった。2バーディー、4ボギーの74。2つ落としたが、ほとんどの選手がスコアを伸ばせず、通算4オーバー、220で、スタート時点の15位よりも順位を上げた。首位に立った申ジエ(韓国)とは、6打差となった。

アウトコースの前半は、1番パー4でバーディー発進した。フェアウエーからの第2打を、2メートル足らずにつけて伸ばした。その後4ホールはパーを並べたが、6番パー3で最初のボギー。ティーショットをピン奥20メートル超の難しい位置につけてしまい、3パットを要した。それでも直後の7番パー5でバウンスバック。花道からの第3打を1.5メートルにつけて2つ目のバーディーを奪った。

7番終了時点では7位まで浮上したが、8番パー3、9番パー4で連続ボギーをたたいた。8番はティーショットを左ラフに入れ、第2打はピンを5メートルもオーバー。2パットを要して落とすと、9番はグリーン手前からのアプローチをミス。ほとんど前進せず、5メートル近く残ったパーパットを決められなかった。3オーバーで18位と、スタート時点よりも順位を落として折り返した。

後半はバーディーなしと、我慢の展開だった。パーを並べ続けたが17番パー4をボギーとし、1つ落とした。最終18番パー5はバーディーチャンスをつくったが伸ばせずパー締め。「18番はバーディーを取りたいと思っていたけど、パターが一筋外れてしまった。やっぱり入れたかった」と、少し残念そうに振り返った。

それでも第1ラウンドからのアマチュア最上位をこの日も守り、ローアマ獲得に前進した。トップ10入りして迎える最終日は「1日でもいいからアンダーを出したいと思っているので、明日、頑張ります。明日は思い切り、自分のゴルフができたらいいなと思います」と、前向きに話した。

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