9位から出た吉田優利(22=エプソン)が、3バーディー、1ボギーの70と2つ伸ばし、通算1アンダー、215で2位に浮上した。首位の申ジエ(韓国)とは1打差で、最終日は最終組から逆転を狙う。

アウトコースの前半9ホールは全てパーを並べた。後半に入ると10番パー4で5メートル、11番パー3で8メートルと、長いパットを決めて連続バーディー。高速グリーンに各選手が苦しむ中で伸ばすなど、3日間通算で、わずか2人しかいないアンダーパーの1人に名を連ねた。「今年1番難しいというのは確か。距離も長いですし、深くて密度の濃い、高いラフ。女子の力では止まらないグリーン。(バーディーを)取れるホールと、取れないホールが分かれてくると思うので、しっかり判断して攻めていくことがいいと思います」と、最終日の戦いを見据えて話した。

今季は前週まで、トップ10入りがツアー3位の14度もありながら、未勝利が続いている。2位は5度もあり、うち2度はプレーオフの末に敗れた。この日のホールアウト後は、そんな今季を振り返り「勝てないということが悔しい」と、素直に語った。

それでも今大会は地元千葉県での開催に加え、普段の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)管轄の試合とは違う、日本ゴルフ協会(JGA)主催の試合。「一言で言えば特別です。(アマチュア時代にJGAが強化を担う)ナショナルチームにも在籍させていただいたので、ある意味ホームのような、すごく親近感も沸く試合」と、今大会にかける思いは強い。最終日には今季最多となる、1万人前後のギャラリーが駆けつける可能性もあるが「1万人のギャラリーとかは、なかなか経験できることではないので、明日(最終日)が楽しみ」と、気負いはない。昨年9月のゴルフ5レディース以来、1年1カ月ぶり通算3勝目を、初の国内メジャー制覇で飾るつもりだ。

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