前年覇者の渋野日向子(23=サントリー)は1バーディー、3ボギーの74で回り、2オーバーで61位発進となった。

メルセデス・ランキング1位の山下美夢有、前週ツアー2勝目を飾ったルーキーの川崎春花と同組。3番パー4でボギー先行。前半はノーバーディー、1ボギーの37で回り、1オーバーで折り返した。

13番パー4。第2打を1・5メートルにつけ、ようやく最初のバーディー。広げた両手を少しだけ挙げ、笑顔を見せる。イーブンパーに戻したが、14番パー4でピンまで12メートルに2オンも3パットでボギー。1メートルのパーパットを外した。最終18番パー5も3パットでボギー。最後まで波に乗り切れなかった。

「なかなかショットがかみ合わず、グリーンに乗るけどチャンスにつかず。思っていたこと、やりたいゴルフとはまったく反対のゴルフだった」と歯切れが悪かった。

5カ月ぶりの国内ツアー出場。平日にもかかわらず、5000人以上が会場に駆け付けた。その多くが渋野の組についた。「1番ホールの3打目地点から後ろ振り返った時のギャラリーさんの行列がすごすぎて、ちょっとびっくりした。緊張感の中でも楽しんでできた感じはある」と話した。

山下美夢有、川崎春花と同組だったことについては「調子のいい2人とプレーさせてもらって本当に勉強になったし、一番年上で同じ組でプレーする年になったんだなというか。ちょっとしみじみしながら回っていた。いやー、すごく一緒に回っていて楽しかったです」と笑顔を見せた。

第2ラウンドに向けて「ぎりぎりでもいいから予選通過したいので、明日は2アンダーで回って、イーブンに戻したい」。目標スコアを挙げつつ意気込んだ。

○…西郷真央が5カ月ぶりの今季6勝目へ首位発進した。6バーディー、ボギーなしの66。開幕2日前の26日から「ハウスダストかアレルギー」が原因の鼻詰まりや喉の痛みが出る中、ショットもパットもさえた。4、5番ともに7メートルのパットを決めて連続バーディーを奪い、16番パー5の第3打を1・5メートルにつけるなど、最後まで集中力が途切れなかった。畑岡と同組で回り「うれしかったし、学ぶことがたくさんあった」と収穫を強調した。