星野陸也(26=興和)が地元茨城で今季初勝利、通算6勝目を手にした。
首位から1イーグル、5バーディー、ボギーなしの63と伸ばして逃げ切り、通算22アンダーの258で、2位に5打差の圧勝だった。5月以降、体調不良による不調に苦しんだが、ようやく復活勝利を挙げた。シード権を持たず、今大会は欠場者による繰り上がりで出場した岩崎亜久竜らが2位に入った。
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涙の復活優勝だった。星野は、最終18番への移動中に勝利を確信。泣きそうになった。今季地元開催試合では、4度目の優勝争いだった。ついにつかんだ1勝。昨年5月のダイヤモンド・カップ以来、1年5カ月ぶりの6勝目。ここまでは、苦難の道のりだった。優勝インタビューでは、ファンへの感謝の言葉に2度も言葉を詰まらせた。
「地元の人たちの前での優勝は1番の目標。前半はずっと惜しい試合で眠れないほど悔しかった。海外から帰ってうまくいかず、精神的にも苦しかった。そんなときにたくさんの方からメッセージをいただき、本当に力になりました」
朝、スタート前にトイレで自分の顔を見て驚いた。「鏡の前に立ったら弱い顔をしていた。スタート前から攻めていこうと自分に何度もカツを入れた」。その言葉通り、スタートの1番を皮切りに前半3つのバーディー。2位のC・キムに1打差に迫られた後半も、12番、15番でバーディーを加え、16番パー5では、グリーン手前バンカーからイーグル。スキのない試合運びで勝ちきった。
昨年は年間2勝に、東京五輪出場と飛躍の年になった。今季も開幕戦から5戦連続トップ10入り。しかし、海外遠征や過密日程などで体調を崩し低迷。調子が上向いた前週の日本オープンは首を痛め途中棄権。今大会も体調が万全でない中、半ば強行で出場するほど地元での優勝にかけていた。
ようやくつかんだ今季初勝利で新たな展望も開けた。「賞金王争いに滑り込みできたので、次もう1回勝って、狙っていきたい」。復活を遂げた男が高らかに宣言した。【桝田朗】

