大会2度の優勝を誇る石川遼(31=CASIO)は4打差の10位で出て、4バーディー、ノーボギーの66と4つ伸ばして回り、通算6アンダー、134で2打差の2位に浮上した。

1番パー4で約6メートルのパットを沈めてバーディー発進。4番まで4連続バーディーと絶好のスタートを切った。「いいスタートが切れました。自分のプラン通りにできていた」。その後は最後までパープレーが続いた。「4連続バーディーよりも、全部のパーの方が僕的には評価したい。パープレーでこれたのは悪くなかった」とした。

10年前に大会2度目のV。50回記念の今大会も優勝を狙える好位置で決勝ラウンドに進む。節目に強いといったことは「まったくないです」と照れ笑い。「明日は油断せずにやっていきたい」。淡々と大会最多タイの3度目Vに向けて意気込んだ。

また、「りょう」同士の優勝争いに注目が集まる。同じ2打差の2位に、同じ埼玉県出身の勝俣陵(りょう)も浮上。単独首位の岩田寛、2位の石川、勝俣の3人が最終組で回る。

石川は昨年4月の関西オープンで予選会を通らなかった勝俣にキャディーを依頼。プライベートで何度か練習ラウンドした仲でもある。勝俣について、「うらやましいくらい、いい球を打つ。試合経験を積めば、おのずと上位に来る選手です」と高く評価した。「勝俣君」「りょうさん」と呼び合っているという。「明日、同じようなスコアでスタートできるのはすごい楽しみ」と話した。