首位と5打差の15位から出た畑岡奈紗(23=アビームコンサルティング)は、7バーディー、2ボギーの67と5つ伸ばし、通算7アンダー、137で3位に浮上した。13アンダーの首位リディア・コ(ニュージーランド)を6打差追って、残り2日間に臨むことになった。

前半からバーディーラッシュとなった。2番パー4で5メートルのパットを沈めて最初のバーディー。5番パー3も5メートルのパットを沈めて2つ目のバーディーを奪うと、6番パー5は2オンで難なく伸ばすなど、7番パー4まで3連続でバーディーを奪った。

後半も12番パー3で、ティーショットを2・5メートルにつけて伸ばしてから、14番パー5まで再び3連続バーディーを完成させた。8アンダーとした13番パー4終了時点では、単独首位に浮上。一時は9アンダーまで伸ばしていたが、15番パー4、16番パー3を連続ボギーとし、2位に後退してホールアウトした。

この日は強風の影響もあり、パーオン率は66・67%と、けっして高くはなかった。それでも総パット数が26と、グリーン上がさえて好スコアにつなげた。ホールアウト後は「距離感をうまく合わせて打てて、あとは5、6メートルぐらいのパットがよく決まってくれたなと思います。いいパットがたくさんあったと思います」と、堂々と話した。

15番パー4からの4ホールは全て、持ち球がドローの畑岡にとっては、狙いにくいグリーン右サイドにピンを切られていた。「残り4ホールで2つ落としてしまった。もう1個伸ばしたいところで、落としてしまったのは残念」と、昨年は1打差で2位に敗れ、1打の重みを知るだけに、5つ伸ばしても浮かれた様子はなかった。それだけに、残る2日間に向けて「また今日みたいなゴルフをして、あとはとにかくボギーを少なく抑えたいなと思います」と、ミスを減らして勢いを加速させたい考えだ。