勝みなみ(24=明治安田生命)が大会コースレコードタイ記録の8アンダー、64をマーク。首位と7打差27位から4打差4位に急浮上した。

3番で4メートル、4番で2メートルのチャンスをしっかり決めた。7番は12メートルのロングパットを沈め、9番パー5は残り217ヤードを4番ユーティリティーで2オンさせて、2パット。ノーボギーで8バーディーを量産した。

「今日はすべて良かったです。ショットはピンに絡んだし、絡まなくても狙った方向には行った。パットも長いのも短いのも入ってくれた」と素直に喜んだ。

「15歳293日」のツアー最年少優勝記録保持者はかつて、強気なパットを軸にスコアを伸ばしていたが、今季のドライバー平均飛距離は253ヤードの4位。地道な筋力アップで飛距離も伸び、今は総合力で勝負する。64以下は今季4度目で、年間女王の山下と2人だけという“ビッグスコアメーカー”だ。

大伸ばしのコツは、心の持ちようにある。

「高麗グリーンだから、芽を考え過ぎていた。それを昨日の後半からやめたんです。ショットも目の前のことだけに集中しようと思って」

前日1ダブルボギー、2ボギーを喫したホール全部でバーディーを奪ってリベンジしたが「そうなんですか? それも考えないぐらい集中できていました」と笑みを浮かべた。

今季の開幕前に掲げた目標は「年間3勝」。今大会Vなら達成だ。また、今大会終了後に母久美さんと2人で渡米。12月1日から2週に渡って米ツアーQシリーズ(最終予選会)に挑戦する。「自信をつけて、向こうに行きたい」。残り2日も全集中するのみだ。

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