年間成績上位者など、30人のみ出場権を得る今季最終戦に初出場した、今季2勝の蝉川泰果(21=東北福祉大)は、19位発進となった。

4バーディー、4ボギーの70でイーブンパー。稲森佑貴ら5アンダーの首位とは、5打差につけた。

昨年大会覇者の谷原秀人、同じく初出場の小林伸太郎とともに第1組でスタートした。出だしの1番パー4は、第2打が「番手ミス」。バックスピンと下り傾斜でピンから遠ざかった。辛うじてグリーンに残ったが、ピンまでは約20メートルと距離を残した。バーディーパットも2メートル余り届かず、パーパットを外してボギーが先行。だが直後の2番パー3でバウンスバック。ティーショットを1・5メートルにつけ、最初のバーディーを奪った。後半は一時、2オーバーまでスコアを落としたが、終盤の15番パー3、17番パー5でバーディーを重ね、第2ラウンドもイーブンパーからスタートすることになった。

ディフェンディングチャンピオンで、第1ラウンドを終えて1打差4位につけた、同組の谷原のプレーについては「めちゃくちゃうまいなと思いました。際だって見えたのは、5メートルぐらいのパッティングをしっかりと決めていたところ。自分も決めていかないといかないなと思った」と、難コースの攻略法で参考になるシーンが数多くあったという。初出場の今大会の印象について問われると「すごい新鮮でしたね。こういう試合に出たことがなかったので。30人というフィールドもなかなかない。この風、雨の中でもアンダーパーの人がいるんだな、レベルが高いなと思いました」と話し、刺激を受けた様子だった。