ツアー本格参戦2年目の佐久間朱莉(20=大東建託)が10バーディー、1ボギーの大会コースレコードタイの63をマークし、暫定首位に立った。

1打差の同2位に三ケ島かな、2打差の同3位が岩井明愛と続く。雷雨接近で天候の回復が見込めずサスペンデッドとなり、39人がホールアウトできなかった。

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ジャンボ門下生の佐久間が、記録的好スコアでスタートダッシュに成功した。14年に表純子が出した大会コースレコードに並ぶ63に「プライベートで63はあると思うけれど、大会では初めて」。10番インスタートで、11番から3連続バーディーをマークするなど序盤から波に乗った。「途中まで自分でもびっくりするくらい良いゴルフができた。ショットもパットも良く、バーディーパットをたくさん打てた」。10個のバーディーを重ねた。

ルーキーイヤーの昨年はトップ10に3度入るなどポイントを積み重ね、23年のシード権を獲得した。しかしオフに調子を崩し、1月下旬までは試行錯誤を重ねた。そこから一気に上昇機運に転じてシーズン開幕を迎えられたのは、師匠の尾崎将司の助言があったからこそ。「スイングが縦振りになっていたことに気づいた。ジャンボさんのおかげで、少し横振りにするイメージにした」と感謝する。

中学3年でレジェンドの元に弟子入り。17年11月設立のジャンボ尾崎アカデミーに「1期生よりも前に入っている」。師匠と初対面した際には「『生意気だな。飛ばないのになんでフェードを打っているんだ』と言われた」。当時のことをあっけらかんと振り返る。

自らのプレースタイルを「どちらかといえばショットメーカー。ショットをばちばちつけ、それを入れていく」と表現。伸び盛りの20歳は、今季の目標に初優勝を掲げる。【奥岡幹浩】

◆佐久間朱莉(さくま・しゅり)2002年(平14)12月11日、埼玉県川越市生まれ。埼玉平成高卒。3歳からゴルフをはじめ、21年6月にプロテスト合格。22年2月に大東建託と所属契約を結んだ。ルーキーイヤーの22年は38試合に出場。身長155センチ、血液型AB型。得意なクラブは50度ウエッジ。

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