雨の中で混戦となったが、道上嵩琉(兵庫・滝川第二中2年)が3オーバー147で抜け出して優勝し、2位を争うプレーオフを制した長崎大星(宮崎・日章学園中2年)が代表入りした。

道上は前半で首位に3打差と開いていたが「日本代表になることをずっと意識してやっていました」と集中力は途切れなかった。パーを積み重ねて粘り、最終9番で5メートルのバーディーパットを決めて、優勝を飾った。

長崎は残り3ホールの時点で2位争いから2打差をつけられていた。「3ホールパーで行ったらチャンスはある」と信じてプレー。2位にいた梅田琉偉が17、18番ボギーとしたため、プレーオフに持ち込んだ。1番パー5の繰り返しのプレーオフは、1、2、3ホール目を共にパーで分けて4ホール目に突入。「疲れて飛ばなくなっていて、2オン狙いをせず刻んだら第3打が2メートルについた」という。梅田がバーディーを逃した後「手がずっと震えていた」という緊張の中で決めて、2位を射止めた。

2人とも、先にきょうだいが世界ジュニアで活躍している。道上は妹の稀唯が2021年7-8歳の部で優勝。2年シードを得た。「妹からも話を聞いていて、めちゃアメリカに行きたかった。うらやましかった」と、念願の代表切符だった。長崎は、兄・煌心が2022年13-14歳の部で優勝争いを演じて2位になり、今年のシード権を獲得し、15-18歳の部に出場予定。「めちゃ出たかった。お兄ちゃんが勝てなかったこのカテゴリーで僕が勝ちたい」と意気込む。ともに2023年は「きょうだい出場」となり、期待も膨らむ。

※4月以降の学校名、学年で表記しています。