22年ツアー優勝5回の西郷真央(21=島津製作所)が「ジャンボ効果」でスランプから完全復活する。国内女子ツアー第5戦、ヤマハ・レディース葛城は30日、静岡・葛城GCで開幕。29日はプロアマ戦が行われた。前週アクサ・レディースは33位と今季国内ツアー2戦目で初の予選通過。「ちょっとずつ良くなっている」と一定の手応えをつかみ、昨年制した今大会に臨む。

昨季序盤は10戦5勝と快進撃を続けていたが、ツアー最終戦はドライバーの不調などで通算35オーバー、最下位と苦しんだ。その不調を引きずりながらのオフとなったが、今季開幕前は師匠の尾崎将司(76)の千葉市内の自宅で練習場もある「ジャンボ邸」で練習。「ジャンボさんが後ろから見てくれた。あの緊張感の中で練習してきたから“あの緊張を超えるものはない”と今季はプレーを続けている」と「ジャンボ効果」を明かした。

師匠のジャンボからは「間違いなく良くなっている」と言われている。ドライバーについては「試合以外ではほとんど違和感なくスイングできている。気持ち良く振り抜くことを考える」と感覚も戻り、飛距離アップも実感する。

前週の大会翌日には今大会の会場に入って練習を続けてきた。例年グリーンが硬く、我慢のゴルフが強いられるが「昨年よりグリーンのスピードは遅く、軟らかく感じる。そこまで我慢のゴルフにはならない」と伸ばし合いを予想するなど準備に余念はない。「しっかり予選通過を目指し、日曜日に調子を上げられるように頑張りたい」と、連覇を視野に入れた。