首位から1打差の3位で出た細野勇策(20=ロピア)が11バーディー、1ボギーで、大会コース新記録となる61と大きくスコアを伸ばした。通算16アンダーで、2位に4打差をつけてトップに立った。

1番パー4でいきなりチップインバーディー。「普通のバーディー以上に大きかった」と勢いに乗った。2番パー4では約1・5メートルのパットを沈めて連続バーディー。その後もショットとパットがかみ合い、面白いようにスコアを伸ばした。13番パー3でもチップインバーディーを記録するなど、後半には3連続バーディーを2回。11バーディーは大会記録に並んだ。

国内ゴルフでは珍しい左利き。野球観戦が好きで、好きな選手はヤクルトの主砲、村上宗隆。「かわいい顔で格好いいプレーをする。勝負強さに憧れる」。その“村神様”とルックスが似ていないかとと問われると、「よく言われます。WBCのとき、とくに言われました」と笑った。

長いシーズンを戦い抜くため、昨年12月から増量に挑戦。「限界になったところから、さらにいっぱい食べるようにした」。その効果があって短期間で6、7キロも体重が増加。前夜の食事メニューは「ココイチのあさりカレー800グラムに、チーズトッピング」と明かす。

生まれて間もなく心室中隔欠損症と心房中隔欠損症が見つかり、生後2カ月で手術を経験。医師から激しい運動を避けるよう言われた中で、幼少期に始めたのがゴルフだった。20歳のプロゴルファーとなった今、もりもり食べて、どんどん大きくなっている。