首位で出た石川遼(31=CASIO)は3位に終わり、自身初の開幕戦勝利を逃した。最終ラウンドは5バーディー、2ボギーの68で回り、通算17アンダーの267。優勝した今平周吾に3打及ばなかった。

石川は「優勝は結構意識していた。周吾の追い上げは想定していた。今日は昨日までより内容は悪くなってしまった。4日間続けるのは難しいなと思ったが、全体的には良くなっている」と話した。

この日は首位で並ぶ星野陸也らと最終組でスタート。パー4の1、2番で連続バーディーを挙げてリードしたが、3番パー3でボギーをたたき追い付かれた。その後も競り合う展開が続いた中で、星野に1打差の2位で前半終了。後半にバーディーを重ねた今平がトップに出た一方で、石川はスコアを伸ばしきれなかった。

優勝を逃した要因として挙げたのがパッティング。「パットがなかなか4日間、思ったようにいかなかった」。イメージ通り打てたはずのパットも結果につながらず「難しい展開になった」と振り返った。

そうした中でも、最終日に最終組で回れたことを収穫とする。「開幕戦からいいものをたくさん得られた。また次に生かしていきたい」と話した。

 

◆石川遼の国内開幕戦 国内開幕戦として定着している今大会は過去8度出場して未勝利だった。最終日最終組は初出場の08年、11年、18年と3度あったが、18年の2位が最高成績だった。一昨年と昨年はいずれも予選落ちだった。1月に日本ツアーとアジアツアーの合同大会として開催されるシンガポール・オープンがツアー開幕戦となる年もあるが、その大会も制していない。