前年2位の古江彩佳(23=富士通)が、元世界ランキング1位のステーシー・ルイス(米国)を4アンド2で破り、1次リーグ2連勝とした。

古江は「ハプニングがいろいろあった1日だった」と笑みを浮かべつつ、「その中でも落ち着いてプレーできた。最後まで集中して勝てたのは良かった」。

予期せぬ出来事は序盤に起きた。1アップで迎えた2番パー4で古江は、長いバーディーパットが外れたあと、相手ライン上にあったマーカーの位置を少しずらした。そのホールは互いにパーセーブとなり、続く3番もつつがなく進行。しかし4番が始まる前に古江は、2つ前のホールで自分がマーカーの位置を戻し忘れた可能性があることを自己申告した。

競技委員が確認作業をする中で進んだ4番は古江が取り、この時点で2アップの状態。その直後、確認作業を終えた競技委員に、マッチプレーの規則上は2番の結果は覆せないと伝えられた。両選手が合意すればその状況のままで再開することができた。それでも古江は「あのまま何もなしに進んでいたら、自分としても落ち着かなかった」。5番はプレーせず、ルイス勝利のホールとすることを選択。フェアプレー精神を貫いた。

その後は2度追い付かれたがリードは許さず、10番で再び先行。さらに連続奪取で突き放し、16番で長いバーディーパット沈めて勝負を決めた。

元世界ランキング1位選手とのマッチプレー。古江は相手の実力をたたえたうえで「すごく楽しみながら2人でラウンドできたと思う」とうなずいた。

前日に続く白星を挙げ、決勝トーナメント進出に前進。26日(日本時間27日)はジェマ・ドライブラ(スコットランド)と対戦する。「明日は明日でしっかり修正して、ポイントを取れるように頑張りたい」と気合を入れ直した。

今大会はマッチプレー形式で実施。出場64選手が、4人ずつ16組に分かれて1次リーグを行う。各組トップが決勝トーナメントへと進む。