ホステスプロの渋野日向子(24=サントリー)が大胆な“モデルチェンジ”を敢行した。

5日前にクラブの握りを変更して今季国内2戦目で5バーディー、3ボギーの2アンダー70。首位と7打差の24位とした。岩井姉妹の妹の千怜(20)が9アンダーで単独首位に立ち、2打差の2位にフェービー・ヤオ(30)と脇元華(25)。昨年覇者の山下美夢有(21)は、5アンダーの4位から連覇を狙う。

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渋野が、新しいグリップで第1日を回った。10本の指全体で野球のバットのようにグラブを握る「テンフィンガー」。これまでは左手の人さし指と右手小指を絡める「インターロッキング」だったが、わずか5日前に変更を決断した。「父から『やってみたら』と言われて。(最初は)これ、振れるんかな?」と半信半疑だったが「あら? 意外と良いなあ~」。感覚を重視して投入に踏み切った。

ぶっつけ本番で一時は4アンダーまで伸ばした。上がり3ホールでスコアを2つ落としたが、明るさは変わらない。「バレないようにやろうと思ってた」と話すも、さすがに周囲にバレバレ。「そら、バレるわな。あはは。そら、分かりますよね。『親指出とるやん!』て」と笑い飛ばした。

5月のブリヂストン・レディースは左手親指付近の炎症もあって予選落ち。新グリップはドローボールも打てており「特大ホームランを打ってる感じ」。小学校時代にソフトボール経験もあるだけに満足げ。「これで続けようっていうか。やっていくしかないな」。左手親指の痛みも治まり「練習が楽しくなってます」。2アンダーと結果もまずまず。ホステスプロとして盛り上げる。【阪口孝志】