渋野日向子(24=サントリー)は、国内で2戦連続予選落ちとなった。2アンダーの24位から出たが、2つのダブルボギーなどで75。通算1オーバーの145で80位。5月のブリヂストン・レディースと同じ予選落ちに「だっせーな」と涙ぐんだ。

首位から出た岩井千怜(20)は通算14アンダーで単独首位をキープ。4打差の2位にツアー初優勝を狙う脇元華(25)がつけた。アマチュアの馬場咲希(18)は、通算2アンダーの43位で予選を通過した。

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ふがいない自分の姿に、涙を浮かべた。渋野は、最終18番をパーで終えると少しうつむいた。キャップを目深にかぶる。カットラインに2打及ばず予選落ち。「前日は上にいれた分、だっせーな」と口にした。

第1日に続いて山下、馬場と同組。スコアを1つ伸ばして迎えた6番パー3が落とし穴だった。右バンカーからの第2打。「ライが悪くて、どうしようかなと思いながらも」。放った1打はグリーンを越えて反対側のバンカーに入り、痛恨のダブルボギー。9番パー4でも3パットのダブルボギーでスコアを落とした。

後半も一進一退。16番パー3でバーディーをとって残り2ホールを連続バーディーなら「まだチャンスはある」。ただ17番パー5で「バーディー取らんといけん」と狙ったボールはカップをかすめて万事休す。パターにもたれかかるようにうなだれて、涙ぐんだ。感極まった表情について「あそこは結構きましたね」。

所属するサントリーへの恩返しもあってホステスプロとして臨んだが、予選突破ならなかった。多くのギャラリーに対しても「申し訳ない」と頭を下げた。

今大会から導入した10本の指全体で野球のバットのようにグラブを握る「テンフィンガーグリップ」については「やらざるをえない。しっかり練習してものにしないと」と今後の継続も宣言。「振れるんで。練習できるのは、まだまだ治すところもたくさんあるので伸びしろだと思って」。

次はメジャー第2戦の全米女子プロ選手権(22日開幕)を予定する。「不安要素は結構ありますけど、しっかり練習して頑張ります」。苦境を打破するために、試行錯誤の中でも、前を向いた。【阪口孝志】

笑顔を見せる後藤未有と阿部未悠ほか/女子プロ第2日写真特集1

悔しそうな表情の渋野日向子ほか/女子プロ第2日写真特集2