8位から出た石川遼(32=CASIO)が、スコアを乱高下させるハラハラドキドキの展開の中でも3つ伸ばし、日本人トップの4位となった。出入りが激しかったが、8バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの67で回り、通算7アンダー、273。トップ10に与えられる米ツアーの次戦、ワールド・ワイド・テクノロジー選手権(メキシコ)への出場権を獲得し「出場したい」との意向を示した。
アウトコースの前半は、5番パー3で最初のバーディーを奪うと、6番パー5も伸ばして連続バーディーとした。さらに8番パー4では、第2打を30センチにつけた。ギャラリーからは「ギャー」と、悲鳴が上がるほどスーパーショット。“お先”で難なく3つ目のバーディーを奪い、この時点で日本人単独トップの7アンダーで、首位と2打差の4位にまで浮上した。
ただ9番パー4を落として後退した。ティーショットを左の林に打ち込み、グリーン手前の第2打は深いラフへ。するとバンカー越えの第3打で痛恨のミス。深いラフでボールがまともにヒットせず、軽く浮き上がるだけで距離が出ず、グリーンに届かずバンカーにつかまった。第4打はピンまで2・5メートルにつけるのが精いっぱい。ダブルボギーのピンチだったが、これを決めてボギーにとどめて折り返した。
後半は10番パー4で、第2打を2メートルにつけて幸先よくバーディー発進した。バウンスバックに成功し、勢いに乗りたいところだったが、ともにパー4の11番でボギー、12番でダブルボギーをたたき、それまで積み上げてきた、この日の貯金を全て吐き出した。
ただ、ここで終わらなかったのが、この日の石川だった。14番から怒濤(どとう)の3連続バーディー。14番パー5は、残り15ヤードからの第3打を1メートルにつけると、15番パー4は6メートル、16番パー3は15メートルと長いパットを立て続けに決めて伸ばした。17番をボギーとしても、18番パー5で再びバウンスバック。残り40ヤードからの第3打を3メートルにつけて伸ばした。
2ホールで計3打も落とした11、12番は「かなりバタバタしてしまった。久しぶりに頭に血が上った」と、冷静さを失いかけたという。だが「自分が悪い」と、冷静に自らに言い聞かせ、最後まで1打でも少なく上がることを追い求め続けた。「17番のセカンドと12番の3打目の2打だけ。そこで2打失ったけど、それ以外は100点だった」。実際にはミスショットはもっとあったが、引きずらなかった。
2週間後の次戦はメキシコへ飛び、米大陸での米男子(PGA)ツアーに出場の意向だ。かつての主戦場に戻りたい思いは「常に思っている。自分自身のレベルをどんどん上げていって、PGAの舞台でプレーできる自分をつくり上げていこうということで5年ぐらいやっている。遅すぎるということがないと信じている」と、今も抱き続けている。スイング改造なども重ねてきた。「スイングだけではなくて、マネジメントだったりも、本当に薄い紙を1枚ずつ重ねていっている感じ。これからも毎日やっていくというのは変わらない」と、変わらず世界最高峰の米ツアーを目指して努力する考えだ。

