女子ゴルフで史上初めてジュニアメジャー4冠を達成した「天才ゴルフ少女」と呼ばれる須藤弥勒(みろく、12=ゴルフ5/太陽自動車)が10日、都内にある大相撲の宮城野部屋を訪れ、朝稽古を見学。力士たちの鬼気迫る姿を目に焼き付け、「私も女子ゴルフ界の横綱になるんだ!」と決意を新たにした。

弥勒が宮城野親方(元横綱白鵬)と対面するのは2度目のこと。昨年9月の初場所を観戦した際に、初めて顔を合わせた。この出会いのきっかけとなったのは、弥勒のSNSプライベートアカウントに親方がフォロー申請を送ったこと。「ゴルフが好き。小さいのにとてもよく頑張っていて心打たれた」と天才少女に興味を持ち、親方自らコンタクトした。

初めて間近で力士の稽古を見たという弥勒は「ぶつかりあった時の音がすごい。ゴルフにもなにか生きることがあるかも」と熱視線を送った。特に心打たれたと表現したのは、稽古終盤に行われるぶつかり稽古と筋力トレーニング。倒れ込みながらも、必死に食らい付き続ける力士たちを見て、「相撲もゴルフも諦めないことが大事。限界以上にトレーニングするのが大切」と日頃の練習から全力を尽くすことを再確認していた。

稽古見学の後はお待ちかねのちゃんこタイム。座敷の部屋に招かれ、「みそラム肉ちゃんこ」をほお張った。「とてもおいしかったです!」と笑顔を弾けさせた。「あれはラム肉だったんだ! なんか味が違うと思った」と小学生らしい一面も見せて、相撲部屋の本格的なちゃんこ鍋に舌鼓を打った。

食事の際、隣に座った幕内優勝回数45回を誇る大横綱から「その手はたくさん練習した手だ」と小さな手を眺められながら言葉をかけられた。これには「親方にそう言われてもっと頑張ろうと思えた」と自信を深めた。

幼少期からゴルフ界の未来として注目されてきたが、4月で中学生になる。8月には、13歳を迎え、国内女子ツアーへの参加が可能となる。「とてもワクワクします。まずは予選通過が現実的な目標です。でもやっぱり優勝したいな」と照れくさそうに笑った。初参戦となるのは8月末から開催される「ゴルフ5レディース」の周辺を予定している。

宮城野親方からはプロツアー参加について「ここがスタートラインだと思う。周囲の期待もあると思うけど、練習に励んで活躍してほしい」とエールを送られた。親方からの力強い言葉を受け取った弥勒はデビュー戦を前に身が引き締まる。「たくさんアドバイスを頂いて光栄でした。目標を達成します」。相撲から受けた刺激を生かして、“横綱級”の活躍を見せる。