ツアー通算4勝の岩井千怜(21=Honda)が、65のビッグスコアをたたき出し、単独首位発進した。

ツアー一番乗りでイーグルを奪うなど、1イーグル、5バーディー、ボギーなしで7アンダー。5アンダーで2位の西郷真央ら3人に2打差をつけた。初シードの昨季は年間6位。同3位だった双子の姉明愛とともに、成長を印象づけた年だった。注目度の高い今季開幕戦の第1ラウンドでの活躍という勝負強さに、今季はさらに、姉妹でツアーを引っ張る予感を漂わせた。

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大会前からの上昇ムードそのままに、ロケットスタートを切った。岩井千は、出だしの1番で幸先よくバーディー。3番でも伸ばすと、4番パー5で今季のツアー一番乗りとなるイーグルを奪った。残り240ヤードから2オンに成功。10メートルのパットを決め、4ホール終了時点で4アンダー。首位に立った。ただ、これで浮かれないのが成長の証し。イーグルにも「あっ、入っちゃった、という感じ。でもラッキーだと思って切り替えた」と、気を抜かずにボギーなしで回りきった。

ツアー開幕戦だが、岩井姉妹にとってはすでに3週連続の今季3戦目だった。2週間前にサウジアラビアで行われた欧州ツアー、前週にタイで行われた米ツアーに出場。「まだ気持ちが整っていなかった」というサウジアラビアは予選落ちだったが、タイでは米ツアーで自己最高の13位に入った。「内容はすごく良かった」と手応え十分。帰国は26日だったが、疲れも見せずに笑顔を振りまいた。

オフは所属するホンダの野球部、用具契約を結ぶヨネックスのバドミントン部の練習に参加した。ともにアマチュアトップレベル。下半身をいじめ抜いた。その成果で、強風のこの日も「風に対応する低くて安定したボールが打てたのは、体幹の安定感が増したおかげ」と、他競技のトレーニング導入効果を実感する。

姉の明愛も同じメニューをこなしており、この日は出遅れたが復調は時間の問題だ。「すごく良かった。バーディーをいっぱい取りたいし、バーディーで元気を届けたい」。姉妹の昨季以上の活躍の予感が早くも漂い始めた。【高田文太】