今季2勝、パリ・オリンピック銅メダルの凱旋(がいせん)試合の優勝は、絶望的となった。

53位から出た松山英樹(32=LEXUS)は、3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71と1つ落とし、通算2オーバー、142の65位。12アンダーの首位ニコ・エチャバリア(コロンビア)と14打差をつけられた。第1ラウンドに続くオーバーパー。「今日こそはと思ってやったけど思うようにいかなかった」と、悔しさを押し殺して話した。

「残念な1日」と表現した第2ラウンドは、長い1日でもあった。前半、伸ばしたいパー5の6番で第2打を右の林に打ち込み「今の状態を表しているようなボギー」とした。8番パー4はティーショットを左に曲げ、年配男性客の右手首に直撃。「大丈夫ですか? すみません」と駆け寄ると、左手に着けていたグローブにサインしてプレゼント。笑顔で会話も交わす神対応も、直後の第2打をミスしてラフへ。第3打のアプローチはグリーンを飛び越えて反対側のラフに打ち込む、らしからぬミスに眉間に手を当て固まった。痛恨のダブルボギーとした。

報道陣に対応後は練習場に直行し、日没から約25分後まで練習した。「これだけ悪くても、付いてきてくれる方がいる」。凱旋試合を楽しみにしてきたファンのため、全力プレー継続を誓っていた。【高田文太】