竹田麗央(21=ヤマエグループHD)が、マリーナ・アレックス(米国)との死闘を制し、2年間の米ツアー出場権を獲得した。

6ホールにわたるプレーオフの末、国内8勝目、米ツアーでは初勝利。3打差4位で出たこの日18ホールを1イーグル、5バーディー、2ボギーの67で回り、通算15アンダー、201。プレーオフでは6ホールで2バーディーを挙げた。シーズン8勝は不動裕理、稲見萌寧に続く3人目。初の年間女王にも王手をかけた。

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6ホールにわたったプレーオフ。西日が落ちた薄明のグリーンで、竹田が滅多に見せないガッツポーズを繰り出した。「長かった。やっと終わった」。約1・2メートルのバーディーパットを決め、約2時間に及んだプレーオフに決着をつけた。

終盤の猛烈な追い上げが実を結んだ。首位に立つ同組のアレックスが15番でバーディーを挙げ、3打差を付けられた。それでもあきらめない。直後の16番パー5でイーグルを奪い1打差に迫ると、18番パー5でも2オンからバーディーを挙げて土壇場で追い付いた。

プロとしては初、アマ時代を含めても1度しか経験したことがないというプレーオフ。互いに譲らない展開が続き、「このホールがラストと聞いていた」という日没サスペンデッド寸前、相手のバーディーパットが外れた。直後の自身のパットを冷静に沈め、勝利をつかんだ。

前日に中止が決まると、「すごい雨が降る予報だし、仕方がない」と切り替えた。練習場で汗を流したあとは、仲の良い小祝さくらに誘われてゲームセンターへ。クレーンゲームで気持ちをリフレッシュさせて、この日に臨んだという。

来季の米ツアー参戦を目指し、12月の最終予選会にエントリーしていた。しかし今大会を制したことで、2年間の米ツアーの出場権を獲得。「勝てば(予選)免除とは知っていたが、あまりそこは考えず、プレーに集中した」。目の前の一打に神経を研ぎ澄ました。米ツアー行きの切符をつかみ取り、「来年から米ツアーでプレーできると思うとワクワクして、楽しみ」と話した。

シーズン8勝は国内3人目。残り3戦を残す中で、03年に不動裕理が挙げた最多10勝も視野に入る。この日の勝利で、早ければ次戦にも初の年間女王に決まる。「最後まで頑張りたい」。米国に乗り込む前に、まずは国内女王の勲章を目指す。【奥岡幹浩】

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