昨季限りで競技の第一線から退いた女子プロゴルファー上田桃子(38)が8日、都内で大正製薬「上田桃子プロ×リポビタン ゴルフにファイトを!ジュニアクリニック」に参加し、14人の女子ジュニア選手を指導した。参加者1人1人に各5分ほど個別にレッスンし、トークショーも行った。
上田は熊本の坂田塾出身。個人スポーツながら、坂田塾の生徒とともに切磋琢磨(せっさたくま)してきたが、プロで活動している中で、後輩に話を聞くと「1人で練習していた」と話す選手が多かったという。かねてコーチングには興味があり「大人数じゃなくても、何人かの選手と交わる時間がある中で、ジュニアをコーチングできたら」と考えており、今回、大正製薬の協力を得て実現した。
クリニックを終えた上田は「1人5分ぐらいの短い時間でしたけど、個性が生かされるようなスイングになるといいなと思ってアドバイスさせてもらいました。5分でいきなり成果を出すのはなかなか難しいですが、今日、話したことを続けていったら多分、この5分間以上の成果が得られると思うので、続けてもらえたらうれしいなと思います」と振り返った。
競技の第一線からは退いても、トレーニングは続けている。昨年までとは異なり、上半身をトレーニング。毎日6~7キロのランニングも欠かさない。
「もう走るの嫌でやめたいと思ってたんですけど、結局走ってるんで(笑い)。結局走るんだなって思ってます」と苦笑した。
以前から勉強をしていた栄養学にも本格的に取り組み、1週間に2回、料理教室に通っている。
「食べ物が人間の体をつくるので。ゴルファーだけにフォーカスするのではなく、アスリート、選手をサポートする人にも何か影響を与えられるといいなと思って、もう1回1から勉強し直しています。日本の選手も今、結構背が大きい選手が多い。(米大リーガーの)大谷さんじゃないですけど、体が大きくて、かつ丈夫な選手がやっぱり日本から生まれるように、そういう面でもアプローチできるといいなと思って今は勉強してます」。
トレーニングは続けているが、クラブは約1カ月握っていない。その理由はリセットするためだ。
「1回、本当に全部癖とかも抜きたいとすごく思ってるので。どちらかというと、あえてそうしている部分もある。その間に体をつくっておきたいというのがあって、今、体をつくってるんですけど、ゴルフを離れたいというよりは、1回、今までと違ったやり方で、うまくなれる方法がないかを見つけてるっていう感じです」。
競技を退いても「うまくんなりたい」という思いは消えることがないという。今季の競技復帰について「全然ないと思います」とキッパリ。今後について、コーチング、ゴルフの解説を含めさまざまな活動をしていく弧とを描いており「ゴルフの魅力、裾野を広げていければ」と意欲的だった。【岩田千代巳】

