渋野日向子(26=サントリー)が「崖っぷちからのラウンド」で爆発力を見せつけた。73位から出て、4連続を含む5バーディー、ボギーなしの67と伸ばして回り、通算3アンダー、141で31位となり、予選を突破した。2アンダーまでの52人が決勝ラウンドに進出した。ツアー未勝利の後藤未有が11アンダーで単独首位に浮上。1打差2位に前週優勝の佐久間朱莉が続いている。

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予選突破を確実にしてホールアウトした渋野は、クラブハウスに戻る途中、感情があふれ出た。両手を広げた大会名誉会長の樋口久子さんに抱きついた。ホッとしたのか、今にも泣き出しそうな顔だった。

初日は73位と出遅れた。「もうかなり崖っぷちのラウンドでしたし」。10番インからのスタートで、終盤の5~8番まで4連続バーディーを奪取した。

「いや、マジで、本当に1番ホール外した瞬間は顔が地面に埋まるんじゃないかくらいきつかったんですけど、本当にいいショットがずっと続いてたんで、どっか入ってくれたらというところで、すごく冷静に5~8まで取れて良かった」

埋まる、というよりハマった。「(ゾーンに)入ってたかも」と振り返った。「入ってないとあの距離入らないですよ、最近の私。マジ久々。本当にいい集中力だったなって思うし」。一方で「それだったら最後もバーディー取れよって感じなんですけど」と自分で突っ込み、周囲を和ませた。

フェアウエーキープ率は100%。「こんなにフェアウエー久しぶりじゃねーと思うくらい、本当にすごく緊張感がある中でティーショットも打ったりしていましたし、その中でも自分のリズムっていうのがすごく徹底してできたかなと思うので、すげー珍しいですね」。好感触に飾らない“しぶこ節”がさく裂した。

今季は主戦場の米女子ツアーで不振が続いた。開催中のアジアツアーへの出場がかなわず、国内ツアーに4週連続で出場中。前週まで予選落ち、40位、47位と結果を残せなかった。21年に優勝と相性がいい大会で決勝ラウンド進出。「めっちゃうれしい、本当に。1個ずつバーディーが増えるたびすごい歓声で、もうお待たせって感じだったんで」。声援の後押しで、最終日も猛チャージを見せる。

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