偉大な師匠に、2年連続年間女王と、遺言となった国内メジャー優勝を報告する。国内女子ゴルフツアーの今季開幕戦、ダイキン・オーキッド・レディースの第1ラウンドを翌日に控えた4日、会場の沖縄・琉球GCで、昨季年間女王の佐久間朱莉(23=大東建託)がプロアマ戦後に会見。昨年12月23日に、78歳で亡くなった国内男子ツアーで最多の通算94勝を誇る「ジャンボ」こと尾崎将司さんに向けて「今年もまた『年間女王を取りました』なんて報告ができたら、お褒めの言葉をいただけると思うので、それに向けて頑張りたい」と話し、表情を引き締めた。

昨季は初優勝から、一気に通算優勝を4回にまで伸ばした。ただ、亡くなる直前の昨年12月上旬に、通称「ジャンボ邸」の尾崎さんの自宅兼練習場で、年間女王初戴冠を報告すると「(国内)メジャーは取ってないのか」と言われた。年間女王は引き続き目指しつつ、新たな目標を提示された格好。それだけにこの日、今季の目標を問われると、迷わず「メジャー制覇」と答えた。亡き師匠から掲げられていた次の目標を果たし“遺言”を成し遂げるつもりだ。

「やっぱり『いない』ということで、心にポッカリ穴は、今でも開いていますし、これから先、そこの穴は埋まるとは思わないですけど…。でも、今まで約9年間、お世話になって、いただいた言葉がたくさんあるので、その言葉を思い出しながらプレーしたいと思います」。神妙な顔つきで、言葉を選びながらも、感謝の思いがあふれ出ていた。

今大会の沖縄入り前には「ジャンボ邸」を訪れた。「今年も行ってきます」と、長いシーズンの幕開けを前に、教えを守って再び優勝回数を重ねる決意を伝えた。尾崎さん手製の素振り棒は「一生大切にする」といい「ジャンボさんが試合で使っていたウエッジもいただけているので、それは家に飾ろうと思っています」。尊敬してやまない師匠の厳しい声が、今も聞こえてきそうな環境で今季も挑む。悲しみを引きずらず、天国の師匠に、昨年以上の報告をする決意がにじんでいた。

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