14年ぶりの優勝を目指す木戸愛(36=日本ケアサプライ)が猛チャージを披露した。首位と7打差の21位から出て6バーディー、ノーボギーの66で回り、通算10アンダーの206で2打差5位に急浮上。12年7月のサマンサタバサ・レディース以来となる史上最長ブランクVに前進した。今季初優勝を狙う鈴木愛とイ・ミニョン(韓国)が、通算12アンダーで首位に並んだ。
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気づいたら、優勝圏内にいた。木戸は黙々と、スコアを6つ伸ばした。「目の前の1打にベストを尽くす」と順位は意識せずに臨み、首位と2打差につけた。「すごく自信を持って打てているのが良いのかな。積み重ねが良い方向に向いている」と静かに喜んだ。
初日は38位、第2日は21位。首位から遠い位置からスタートした。2番でバーディーを奪い、7番で9メートル、8番で12メートルのロングパットを決めた。「今日は本当に長いバーディーパットが決まってくれて、良いスコアにつながった」と分析。12番はバンカーからのチップインバーディーも決め、上位がスコアを伸ばせない中、この日ベストスコアの66でまとめた。「初日からラインの読みもタッチも、すごく良いフィーリング」と自信を示した。
14年前に、22歳で初優勝。そこから、2度目の頂点が遠い。19年にシードを失い、23年12月には「いぶし銀」と称される名プロレスラーで父の木戸修を73歳で亡くした。その後、尾崎将司さんに師事。昨年は2度の2位と復調し、6年ぶりにシードを奪還。「良くなかった時期からショットもすごく良くなって、ドライバーの距離も伸びた。パッティングも良くなった」と明かした。直近もメトロノームを「85」の一定のテンポに合わせてパットを練習。この日も成果を示した。
今季は2位を3度経験し、頂点にあと少しで手が届く。今大会は、生前に約2年指導を受けた「ジャンボ邸」がある千葉開催とあって「それ(=頂点)を目指して頑張る」と意欲を見せた。一方で「しっかり自分のゴルフをやり切りたい。スコアよりも、目の前の1打に集中する」と地に足を着けた。
通算2勝目を挙げれば、金田久美子が持つ11年189日ぶりの「史上最長ブランクV」を更新する。無欲の先に、14年88日ぶりの頂点が待っている。【飯岡大暉】

