石川遼(17=パナソニック)が「米国移住」で、今季メジャー初戦マスターズ(4月9日開幕、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC)に挑む。大会中は家族全員が現地に入り、前線基地となる一軒家を2軒借り切ることが29日、分かった。母由紀子さん(41)の手料理など、自宅同然の感覚で大会に臨む。夢のマスターズに向けて、態勢は着々と整い始めた。

 オーガスタに石川の「自宅」ができる。父勝美さん(52)によると、マスターズ開催時に家族全員が現地に集結するという。大会前から帯同する父勝美さんはもちろん、母由紀子さん、妹葉子さん(12)弟航(わたる)くん(8)も、大会1週間前には現地に入る。通訳など関係者用を含めた2軒の一軒家を現地で借り切ることも決まった。

 会場近辺のホテルが少ないこともあり、日本の選手は一軒家を借り切るケースが多い。片山晋呉は日本人シェフを帯同させたこともある。ただ石川のように、両親、兄弟を含めた家族全員での「移住」は異例だ。埼玉県の自宅と同じような、リラックスできる空間があれば、石川はゴルフだけに集中できる。母の手料理も味わえることには「作れるのかな。大丈夫かな」と照れたが、未知の大舞台に向け、精神的に大きなプラス材料になるはずだ。

 前線基地も含め、着々とマスターズへの準備も進める。昨年も帯同し、専属の加藤大幸キャディー(25)の起用が決定。マスターズを中継するTBSからは、05年から08年までの大会時のノーカットDVDをもらった。石川は自宅、移動中の車の中でタイガー・ウッズらのプレーをチェックし、本番のイメージを高めている。

 「米国の舞台でも自分の力を出す」。今後は来月8日からスキー合宿(栃木・鬼怒川)を敢行。同14日には、米ツアーデビュー戦となるノーザントラストオープン(2月19日開幕、カリフォルニア州)に向け渡米する。【田口潤】