【ポンテベドラビーチ(米フロリダ州)24日=塩畑大輔】男子ゴルフの石川遼(22=CASIO)が、米本格参戦元年を優勝争いで締めくくる。26日に米フロリダ州PGAソーグラスダイズバレーCで開幕する、米男子ツアーの入れ替え戦最終戦、ウェブドットコム・ツアー選手権に向け、24日にコースで練習を行った。

 この日はプロアマ戦出場メンバーに組み込まれたが、スタート直後に豪雨で中断。さらには再開前に同組のアマチュアが「雨だし、私たちはもういいです」とギブアップしたため、せっかくのラウンドがフイになってしまった。

 それでもすぐに練習場に移動し、雨の中で熱心にショット、パットの練習を行い、今季最終戦への意気込みを見せた。「パットがようやく、以前のような調子に戻ってきた。これまでの入れ替え戦3試合よりも、楽に臨める部分もある」。現在入れ替え戦賞金ランク10位。今回の成績にかかわらず、来季のレギュラーツアー大半の出場権が獲得できる同25位以内(すでに獲得済みの下部ツアー同25位以内の選手を除く)は確実なため、久々にのびのびとプレーできる。

 1つでも順位を上げれば、来季より多くの試合に出場できる。何よりこの試合は、この1年の集大成。苦しみながら磨いてきたショット、復調したパットを武器に、優勝に手を伸ばす。