マクラーレン・ホンダは、10月29日に行われたメキシコGPでフェルナンド・アロンソが10位入賞を果たした。

 パワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティーでアロンソは18番グリッド、ストフェル・バンドールンは19番グリッドからのスタートとなったが、好発進でレース序盤に10位・12位にポジションを上げ、アロンソがハースの1台を抜いてからは10位・11位を走行。

 しかしザウバーのマーカス・エリクソンをなかなか抜けずにペースを発揮しきれなかった。レース中盤のピットストップでエリクソンをかわすと、レース後半はハースのケビン・マグヌッセンに抑えられて苦戦した。

 それでもアロンソは10位でフィニッシュして1ポイントを獲得。バンドールンはピットストップで約6秒のロスを喫してウイリアムズに抜かれ12位でレースを終えた。

 「最後尾からスタートしてポイントを獲得できたというのは素晴らしいゴールだと思う。基本的に今週末はずっと速さがあったし、マシンのハンドリングが良かった。レースを通してマシンバランスも良かった。でもストレートスピードが欠けていたから、アタックするにしてもディフェンスするにも苦労はしたし、レースの半分はザウバー、もう半分はマグヌッセンに引っかかって過ごすことになってしまった。それでも最後尾からポイントを取ったのは良いことだし、大きな進歩を見せられたと思う」(アロンソ)

 ホンダの長谷川祐介F1総責任者は、レース展開によっては8位も狙うことができたレースだったと悔しさをにじませた。

 「喜ぶべき結果だったと思いますが、クルマが良かったので正直言うともう少し上に行けなかったかなという思いはあります。特に最初にエリクソンに捕まってしまったのが痛かった。結果としては喜ぶべき結果ですが、望みうる中で一番上をとれなければ悔しいです」

 最高速の伸びを欠いたためにオーバーテークができず苦戦したが、メキシコシティは空気が薄い分だけDRSの効きも弱く、ラップタイムにして1.3秒以上の差がなければ追い抜きはできないと言われるほど追い抜きが難しい。

 加えて長いストレートに薄い空気のために苦戦を予想していたが、最後尾からでもトップ10に食い込む快走を見せたのは、車体もさることながら高地でのパワーロスがライバルに比べて予想以上に大きくなかったためだと見ている。

 「エンジン出力が相当落ちるだろうなと思っていたんですけど、実際にはむしろウチの方が落ちていなかったんじゃないかなという感じでした。メルセデスAMGは別として、ルノーに比べるとここでは戦闘力は高かったなと思います」

 残る2戦では、この週末に犠牲を払って投入し温存した新品のパワーユニットで戦う。ペナルティーを受けず「いつも通りのポジションでポイントを争う」レースでシーズンを締めくくるつもりだ。(米家峰起通信員)