14年ソチ五輪スノーボード女子パラレル大回転の銀メダリスト竹内智香(33=広島ガス)が20日、都内にある、契約するドーム社のジムで練習を公開した。

 同社の安田秀一会長(48)から「金メダルなら3333万円」と平昌(ピョンチャン)五輪での報奨金を約束された。金額は冬季五輪の日本人女子金メダリストは過去に2人(98年フリースタイルスキー・モーグル里谷多英、06年フィギュアスケート荒川静香)しかおらず、獲得すれば3人目ということにちなんだもの。しかし…スノーボード女子パラレル大回転は平昌五輪の終盤で、金メダルが期待されるスピードスケート小平奈緒やフリースタイルスキー・ハーフパイプの小野塚彩那らの後。もし小平も小野塚も優勝し、竹内も金メダルを取れば日本人女子5人目となる。まさかのキャリーオーバーも!? 竹内は「いいですね~」と笑顔を見せていた。

 もし報奨金を獲得したら、スタッフと山分けする予定だ。「お金のために頑張るわけではないですけど」と前置きした上で「支えてくれるスタッフもものすごくいい報酬で手伝ってくれているわけではない。みんなでいい思いをしたい」という。海外でコーチやスタッフに成功報酬が与えられる様子を見てきた。それが超一流のスタッフが集まる一因になると考える。ソチ五輪の報奨金もスタッフと分割したという。今回も一緒に歩んできたスタッフへの敬意と感謝を形にするつもりだ。

 フィジカルの強化は、ソチ五輪後から本格的に着手した。荒れたコースでも耐える力を付け、質の高い練習も多くこなせるようになった。それでも「まだまだ伸び代があると感じている」。その視界には金メダルをしっかり捉えている。