重量挙げの世界選手権(28日開幕、米アナハイム)に出場する男女日本代表が20日、東京・北区で報道陣に練習を公開した。リオデジャネイロ五輪男子62キロ級4位の糸数陽一(26=警視庁)は「メダルの色は一番いいのが目標」と日本男子40年ぶりの金メダルを宣言した。

 力にするのは、64年東京、68年メキシコシティ五輪フェザー級金のレジェンド三宅義信氏(77)の言葉だ。リオ五輪前からたまに個人指導を受けており、「全部の言葉が(心に)ささる。『挙げろ』と言われたら、挙げなくちゃいけないと思える」。

 昨夏の五輪では、スナッチ、ジャーク合わせ6本すべての試技を成功。日本記録の合計302キロを出し、4位入賞した。好結果に満足して帰国したが、「日に日に、悔しさが増してきた」。メダルを取れなかった悔しさがこの1年の糧になった。「世界選手権で、最低でもメダルというのを目標にやってきた。29日の試合で、(思いを)ぶつけたい」と、悲願のメダルを狙う。