平昌(ピョンチャン)五輪のスノーボード男子ハーフパイプの金メダル候補・平野歩夢(19=木下グループ)が28日、故郷の新潟・村上市役所を表敬訪問した。

 高橋邦芳市長(58)らと対談した平野は「ソチの時、以上に期待される立場。練習のように本番で自分の滑りができれば、メダルの可能性もある。後悔のないようにやれれば一番いい」と話した。W杯で2連勝するなど、平昌五輪までいい流れをつかんでいる。ソチ五輪の銀メダリストは「さらに上のものは金メダルしかない。そこに合わせた練習をやってきた」と頂点を見据えた。

 生まれ育った地の温かい声援に支えられたという。「感謝を忘れず、スノーボードで恩返したい。ソチ以上に、周りの小さい子にスポーツを知ってもらえることができたら」と笑顔で話した。他を圧倒する演技を追求し続ける19歳。それを五輪で見せれば、子供たちに競技を知ってもらえる大きなチャンスにもなる。