ラグビーのトップリーグ年間表彰式が21日、都内で行われ、新潟市秋葉区出身のパナソニックのプロップ稲垣啓太(27)が5度目のベストフィフティーンに選ばれた。新人1年目から連続受賞を続けており、5年連続は現役では最長で、15-16年シーズンのヤマハ発動機・FB五郎丸歩(31)以来。「自分のプレーが客観的な評価でそういう賞に値すると思ってもらえたのは、非常にうれしいです」と喜んだ。

 ベスト15人のうち9人がパナソニック勢。稲垣ら日本代表を多く抱え、リーグ13戦全勝も、肝心の日本選手権ではサントリーに2年連続で苦杯をなめた。「リーグ戦は初戦から最終戦までうまくいっただけに、あらためて優勝することの難しさを知りました」。28日からスーパーラグビーのサンウルブズの合宿が始まるため、今日22日から練習を再開する。わずか1週間のオフにも「あと500日くらいしかない。今は休んでいる時期ではない」。桜のジャージー不動の背番号「1」は、集大成のW杯(ワールドカップ)日本大会を見据えた。【中島正好】