シャンソン化粧品(本社・静岡市)が、国連本部広報局承認のNGO機関「国連の友アジア・パシフィック(AP)」と昨年10月に提携していたことが19日、関係者の話で分かった。同社が、戦後の創業から73年間、女性の自立と社会進出を支援してきた企業活動などに同機関が注目。国連が提唱する「SDGs」の1つ「女性力の強化」を持続的に行ってきたと評価したという。

 この提携に伴い、Wリーグに所属する同社の女子バスケットボール部のユニホームに、年内にも国連の友APのロゴが入る予定。サッカー界では、同機関と提携しているJ1浦和レッズが、09年シーズンから継続してユニホームにロゴを入れているが、バスケットボールチームでは、男女を通じて初となる。

 また、同社の川村修会長は、静岡SDGs推進委員会の委員長に就任。今年5月には、ニューヨークの国連本部で、女性が自信を持って社会の第一線に立つための支援方法などをスピーチを予定している。

◆SDGs(Sustainable Development Goals) 2015年9月、193の国連加盟国が、30年を達成目標とする「持続可能な開発目標」(SDGs)を採択。貧困や飢餓に終止符を打つことや、健康的な生活の確保などがうたわれている。