2度の4大大会優勝を誇る世界ランキング9位の大坂なおみ(22=日清食品)の勢いが止まらない。

過去3戦全敗だった同93位のシェルビー・ロジャース(米国)に6-3、6-4で勝ち、18年優勝以来の2年ぶりでベスト4に進出だ。

準決勝では同41位のジェニファー・ブレイディ(米国)と対戦する。対戦成績は1勝1敗。

すべての過去の対戦が、いくら大坂の実力が開花する前とはいえ、3戦全敗、1セットも奪っていなかった相手に、大坂が見事に打ち勝った。16年全仏8強の相手を、激しい打ち合いの末、突き放した。

今大会、5試合連続でセンターコートでの試合だった。4大大会の同一大会で、日本女子が5度のセンターコートに出場したのは、自身が19年全豪で記録しただけ。ただ、全豪時は2、3回戦が他のコートで、5試合連続となると初めての快挙だ。

全米のセンターコートは、収容人員約2万人の世界最大級だ。今年は新型コロナウイルスの感染拡大で無観客だが、世界のプロテニス界、最大の舞台。そして、そこは大坂の庭となっている。

この勝利で14日に発表される最新世界ランキングでも7位以上の復帰が確定だ。4大大会で、4回戦を勝ち上がれば、もう優勝しかない。準々決勝以降で敗れたことはない。大坂が優勝へひた走る。

◆大坂の全米センター全成績

16年3回戦 ●1-2 キーズ(米国)

17年1回戦 ○2-0 ケルバー(ドイツ)

18年準々決勝 ○2-0 ツレンコ(ウクライナ)

18年準決勝 ○2-0 キーズ(米国)

18年決勝 ○2-0 S・ウィリアムズ(米国)

19年1回戦 ○2-1 ブリンコワ(ロシア)

19年2回戦 ○2-0 ガウフ(米国)

19年4回戦 ●0-2 ベンチッチ(スイス)

20年1回戦 ○2-1 土居美咲(ミキハウス)

20年2回戦 ○2-0 ジョルジ(イタリア)

20年3回戦 ○2-1 コスチュク(ウクライナ)

20年4回戦 ○2-0 コンタベイト(エストニア)

20年準々決勝 ○2-0 ロジャース(米国)