バスケットボール女子日本代表で大けがからの復帰を目指す渡嘉敷来夢(30=ENEOS)が、今季Wリーグ初戦に出場する予定であることを明かした。14日に都内で行われたリーグ開幕前の記者会見に登壇し、「開幕戦が復帰戦になる予定。頑張っていきたい」と話した。

昨年12月に右膝前十字靱帯(じんたい)断裂の重症を負った渡嘉敷は、それでも東京オリンピック(五輪)出場を目指してリハビリに励んできたが、6月に代表入りを断念。エースとして期待された大舞台に立つことはできなかった。五輪後の8月下旬にはアジア杯日本代表候補の1人として名を連ねたが、9月にメンバーから外れた。しかし所属チームに合流した後は順調に回復しているようで、「いまも練習に参加できている状態。5対5とかもやっている」と明るい表情だった。

ENEOSは昨季、プレーオフ決勝で敗れて12連覇を逃した。日本代表の宮沢夕貴は富士通に移籍するなど、昨季からメンバーは変化。「主力が何人か抜けて厳しいと言われているが、個人的にはそういうことを感じていない。やることやれば結果はついてくる」。女王の座を奪還すべく、気持ちを入れ直した。