バレーボール女子日本代表の関菜々巳(24=東レ)が、代表で得た経験をチームに還元する。

2日、都内で行われたVリーグの開幕記者会見に出席。28日に開幕するリーグ戦へ向け、「チームの最終目標は優勝。自分自身、夏場に学んだことをしっかりチームに還元する。アタッカーの能力を最大限に引き出し、勝てるセッターになれるように頑張ります」と抱負を語った。

先月24日まで行われたパリ五輪予選W杯バレーでは全試合に出場も、同大会の最終第7戦でブラジルにフルセットの末に惜敗。プールBで3位となり、2位までに与えられる来夏のパリ五輪切符にあと1歩届かなかった。それでも、今大会で得られた経験は大きかったという。「代表はチーム全員がどうやって点数を取るかを考えていて、チームとして1点を取る感じ。攻撃をセッター任せにしない」と、チーム力の大切さを痛感した。

東レは昨季、レギュラーシーズンで優勝も、ファイナルでNECに敗れ準優勝に終わった。「出ていない選手がモチベーションが低いと感じた」と明かし、「そういう選手がいたら勝てないということを伝えていきたい」ときっぱりと言った。

今季は「勝てるセッターになる」と自身に言い聞かせ、さらに責任感を強くしていく。「最後はアタッカーに私のトスを打ってあげたいと思ってもらってるようになる」。若き司令塔がチームを頂点に導く。