フィギュアスケートのソチ冬季五輪男子代表で3月の世界選手権で銀メダルに輝いた町田樹(24=関大)が28日、4位だった全日本選手権を最後に現役を引退すると発表した。

 選出された世界選手権(来年3月・上海)の出場は辞退した。早稲田大大学院のスポーツ科学研究科で研究者の道を歩むという。

 長野市ビッグハットで行われた代表発表の氷上で「全日本をもって引退することを本日決断した。今後は新たな道でゼロからスタートする。研究者として(の自分を)静かに見守ってくれるなら幸い」と話し、観客がざわつく中でリンクを退いた。

 その後、報道陣の取材に応じ、スケートとの両立について考えなかったかとの問いに「今シーズンまで精いっぱい両立してきたつもり。思い残すことなく学問の道に専心したい」と話した。