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ホームアメフトホーム04'リーグ戦
2004年度ブロック編成表
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IVY-SAMURAI BOWL
リーグ戦: 早大戦 明大戦 日体大戦 立大戦 一橋大戦 横国大戦
オープン戦: 専大戦 関東学院大戦 関大戦 中大戦

順調な仕上がりを見せ日体大に完勝
1敗を守りプレーオフ戦線に踏みとどまる

SCORE
チーム1Q2Q3Q4Q
法 大102145
日体大14

 プレーオフ進出のためには敗北の許されない日体大戦。昨季はフィジカルに優れた日体大に対して大苦戦をしたが、今季の試合ではOF、DF共に進化した姿を見せ付けた法大が日体大を圧倒。45-14で勝利を掴み、見事にプレーオフへの第一関門を突破した。

1Q

 法大のレシーブで試合が開始。このスクイブキックで蹴られたボールを法大が自陣30yds地点までリターンし、OFをスタートする。法大の先発QBは市川。法大はこのシリーズ、市川→伊藤のパスでフレッシュ、さらに伊藤喜の好ランアフターキャッチで一気に敵陣まで攻め込むが、この後が続かず、QBサックで大きくロスしてしまう。しかしLB飯塚が42ydsのFGを成功させ、先制点を奪う。続く日体大のOF時、法大DFは一度はフレッシュを阻止したものの、反則により前進を許す。そしてRB栗原、光山のインサイドへのラン、QB田中のキープなどにより攻め込まれると、7分55秒には光山に逆転となるTDランを決められてしまう。そして直後に迎えた法大のOFシリーズ。ここでは市川のプレーが冴え渡り、WR蔵重、戸倉へのパスを次々と成功させ、自身も積極的なランプレーでゲインを奪うと、最後は市川の投じたボールを前節大活躍のSE井上が好捕球し逆転となるTDパスを決める。

2Q

 2Qになっても法大OFの前進は止まらない。市川のキープで中央、WRへのパスで左右に展開し、フィールドを広く使ったプレーで敵陣までテンポよく攻め込む。しかし積極的にパスを試みたことがあだとなり、市川のパスが日体大DFの手に渡り、インターセプトを喫してしまう。ここで得点を許したくない法大はDFが果敢なブリッツで日体大をロスさせ、1stダウンの更新を許さず、パントに追い込む。続いて迎えたOFシリーズからはQBに菅原が投入される。菅原はライト、レフト、ミドルのゾーンに絶妙のタイミングでパスを次々に成功させる。またこれまであまり行っていなかったRBスクリーンパスも織り交ぜ着実に前進する。そして敵陣9yds地点から菅原のパスが井上にヒットし、日体大から大きなリードとなるTDを奪う。

3Q

 後半は日体大のレシーブでスタート。ここではフィールド中央付近までリターンされ、日体大の攻撃が行われる。しかし法大DFは最初にコールされたリバースプレーを止めて大きくロスさせると、フレッシュを許さず、パントに追い込む。さらに続いて迎えた法大OF時には菅原のパスでフレッシュを続け、最後は敵陣24yds地点からのリバースプレーが成功し、追加点を奪う。直後の日体大OFにはランベースのプレーで徐々に前進を許す。そしてあわやTDかと思わせるパスが日体大SE米山の手に収まりかけるが、このボールを法大CB大浦がカットし、試合の流れを相手に渡さない。自陣の20yds地点から攻撃をスタートした法大は3度の攻撃でフレッシュできず、4thダウンギャンブルを試みる。これをRB丸田のオープンへのランで成功させると、積極的なパスオフェンスでどんどん前進してゆく。

4Q

 法大は4Q開始直後に伊藤喜の中央へのTDランで追加点を挙げる。直後に迎えた日体大OF時にはまたしても大浦が好カットを見せディープゾーンへのパスを許さない。続いて迎えた法大の攻撃シリーズでは再び市川が出場。しかしまたしてもインターセプトを浴び、ターンノーバーを喫してしまう。さらにこのドライブではDFのタックルが甘く、日体大のランプレーを止められず、ずるずると前進を許し、エンドゾーン前1yds地点からTDランを決められてしまう。だが、これでモメンタムを奪われることなく、法大はQB那須が落ち着いたプレーで攻撃を指揮し、RB伊藤尚のTDラン、那須→永浦→蔵重とつなぐスペシャルプレーで追加点を挙げると、DFでもSF鹿島の2度のインターセプトでこれ以上の失点を許さず、45-14というスコアで勝利した。

今後に向けて

 戦前は接線も予想されたが、フィジカルの強い日体大に対して法大は組織、個人両面で力の差を見せ付けた。ただし課題も残る。OFではラインのパスプロテクションが持たず、ポケットにDFの進入を許す場面があり、DFでもタックルが甘く、RBにセカンドエフォートを喫する場面があった。これらのミスはビッグプレーに繋がる可能性もあるので、しっかりと修正してもらいたい。次節の対戦相手はQB川崎、RB山崎を擁する明大。プレーオフ進出を決めるためにも絶対に負けられない。 

コメント

大森監督:「攻守共にエンジンのかかりが遅い。パスのコールが多かったのは予定通り。市川が日体大DFをしっかり外と中に振ってくれたのでいいリズムができた。市川、菅原とも出来がよかった。DFはタックルが甘く、少しプレーが出されていた。しかしパスDFに関しては米山選手を大浦がしっかり抑えてくれた。今日は負けられない試合だったのが、選手もそれをわかっており、それがプレーにも現れていた。これからも1戦1戦大事にやる」



2戦連続の大量得点
存分に実力を発揮し立大に勝利

SCORE
チーム1Q2Q3Q4Q
法 大2015141665
立 大1320

 前節から約3週間の休養期間をおき、秋風の吹く大井第二球場で立大と対戦した法大トマホークス。試合は序盤から法大が攻守共に圧倒し、立大を一気に突き放す展開となる。後半になっても法大の勢いは収まらず、結局2戦連続となる大量得点差で立大に勝利する。

1Q

 立大のキックでスタート。このボールキャッチしたRB伊藤喜はスピードとパワーで立大DFをねじ伏せ、先制となるTDランを成功させる。その直後に攻撃を開始した立大はダイブプレーで法大DFに挑むが、法大DFはこれを完璧に封じ込めパントに追いやる。法大OFは最初のシリーズでQBに市川を投入するが、このときはフレッシュできず、4thダウンでパントを試みる。しかし立大のリターンチームがこのボールに触れてしまい、法大LB森田がこれをリカバー。エンドゾーン6yds前という絶好のポジションから攻撃機会を得た法大はIフォーメーションからRB丸田のオープンへのランプレーを選択。ボールを受け取った丸田はそのままエンドゾーンに到達し、TDランを決める。続くDF時にも法大はLB二上のタックル、LB内村のQBサックで立大OFを後退させる。だが迎えた2度目のシリーズ最初のプレーでQB市川のパスがインターセプトされ、立大に攻撃権を奪われてしまう。ここではDFが踏ん張り立大にフレッシュを許さない。一方OFはQBに永浦を投入、永浦はこの起用に応え、SE井上へのパスでフレッシュさせると、今度はフィールドにQB菅原が登場。菅原は落ち着いたクォーターバッキングを見せ、最後はRB伊藤喜のランプレーでTDにつながるドライブを完結させる。

2Q

 2Q開始直後となる立大OF時にはLB二上のQBサックが飛び出し、相手を大きく後退させる。法大DFはDLのスプリットを広く設定し、積極的にブリッツを仕掛ける守備でインサイドアタック中心の立大OFを封じ込める。一方OFではセットバック隊形からのインサイドへのランプレー、SG隊形からのアウトサイドへのパスプレーを交互に繰り出し、前進を図る。そして菅原→井上のパス、RB伊藤尚のオープンへのランで確実にTDを重ね、さらに立大との得点差を広げる。しかしこれまで立大にフレッシュをさせなかったDFが2Q終盤に崩れ始める。随所で相手をロスさせるものの、徐々に立大RBによってインサイドを切り崩されて前進を許し、最終的にエンドゾーン5yds地点から立大QB伊藤丘のキープによってTDを奪われてしまう。

3Q

 後半は法大のキックでスタート。ここで法大カバーチームが素早く立大リターナーに襲い掛かり、相手を立大陣13yds地点からの攻撃に追いやる。このシリーズではフレッシュこそ許すものの、結果的にはSF鹿島の鋭いタックルでQBを仕留め、相手をパントに追い込む。そして敵陣47yds地点から攻撃権を得た法大は最初のプレーで菅原→井上へのパスを選択。プレー自体はショートパスであったが、井上がすばらしいランアフターキャッチを見せ、エンドゾーンまで到達する。後半に入っても法大OFの勢いは止まらず、課題であったランとパスを織り交ぜたプレーコールが実を結び、着実に前進を続ける。そして8:00には菅原がトゥルーI隊形からのQBキープを成功させTDを奪う。さらにDFも積極的にパスを狙い始めた立大OFに対してDL、LBの鋭いパスラッシュで対抗し、得点つながせない。

4Q

 4Qにはいると再び永浦がQBとしてフィールドに立つ。このシリーズでは丸田のランを中心としたプレーで徐々に前進を図りゲインを重ねてゆく。そして3:46には永浦が追加点となるTDパスを丸田にヒットさせる。しかし続いて迎えた立大OF時にショートパスとランを組み合わせたプレーでこれまで堅守を誇っていた法大DFが切り崩される。ここで追加点となるTDを奪われた法大であったが、TD後のTFP時に立大がスナップミスを犯し、ボールはフィールドの中央へと転がってゆく。これを制したのがSF里吉。ボールをキャッチした里吉はそのままエンドゾーンに突入し、法大は珍しい形でセーフティーを奪い、得点を重ねる。さらに直後に迎えたOF時にも一旦は立大DFにパスカットされたボールをWR戸倉がキャッチしTDを成功させるなど法大の勢いは衰えることを知らない。試合終了間際に2本TDを返されるが、法大は結局65-20という大差で立大に圧勝した。

今後に向けて

 今節は前節同様大量得点差をつけて勝利した。SGに関してもRBのインサイドアタックとWRへのアウトサイドパスを組み合わせるという骨格が見え始め、DFもLBで止めるという法大のスタイルがようやく形になってきた。しかしきつい言い方になるが、『打倒関西』を目指す法大にとってはリーグ戦の序盤であれば、これくらいの点差をつけて当たり前だともいえる。これからは日体大、明大、早大とのプレーオフ進出を賭けたサバイバルレースが展開される。すでに1敗している法大にとってこれ以上の敗北は許されない。なんとしてもこれを全勝でくぐり抜け、しっかりとプレーオフへの足がかりをつかんでもらいたい。 

コメント

大森監督:「前半はOF、DF共によかった。後半少しOFが攻めあぐねたが、あのくらいで上出来。ただし点数差があったからといって、精度が高かったわけではない。SBとSGを使い分けていたが、主体はあくまでSG。しかしまだまだ攻めのリズムが単調。もっと緩急をつけてRBを活かせるSGにしたい。パスは中へのパスが課題。ショートパスの精度をもっと高めたい。」



ショットガンが火を噴き一橋大を粉砕
待望の公式戦初勝利

SCORE
チーム1Q2Q3Q4Q
法 大243566
一橋大10

 前節横国大に敗れ、後のない法大トマホークス。この日の対戦相手は同じく昇格校の一橋大。序盤は先制を許し、前節の悪夢が一瞬頭をよぎるが、徐々にモメンタムをつかみ始めると、後半には今季から導入したSGオフェンスが爆発。終わってみれば大量66点を奪う猛攻で一橋大を粉砕した。

1Q

 法大のキック、一橋大のレシーブで試合がスタート。法大K柴田のキックを一橋大が自陣の28yds地点までリターンしドライブを開始する。一橋大はQB加藤の巧みなハンドオフを活かし、RB高沢のインサイドへのランプレーで法大DFに襲い掛かる。なるべく早く相手をパントに押さえ込みたい法大だったが、ゾーンディフェンスの隙間を縫うようにずるずるとゲインされてしまう。何度か3rdダウンにまで追い込むものの、その度4thダウンギャンブルを成功され前進を許すと、10分20秒もの時間をかけたラングドライブを最後はFGで完結されてしまう。そして迎えた法大最初のOF。ここで指揮を執るのは市川。市川は最初のプレーでショットガン隊形からWR蔵重へパスを成功させフレッシュする。

2Q

 1Qから続くこのシリーズで法大OFはRB伊藤喜、丸田のランで相手の注意を引き付け、効果的に市川が蔵重らWRに効果的にパスを決めてゆく。ドライブの最中市川が負傷するが、交代したQB永浦も冷静にチームを率い、FGにつながるドライブを成功させる。しかし直後のキックオフでは一橋大WR石川にリターンTDを許し、再びリードを奪われてしまう。続く法大OF時、負傷した市川が復帰を果たし、攻撃を開始する。このシリーズでは3回の攻撃でフレッシュできず、4thダウンギャンブルを試みる。これをRB丸田から蔵重へのパスで成功させると、一気に敵陣まで足を踏み入れる。続くドライブでもRB渓本のランでギャンブルを成功させると、最後は伊藤喜が同点となるTDランを決める。さらに直後の一橋大OFのダウン更新を許さずパントに追い込む。するとこのボールをキャッチした丸田が味方の好ブロックにも助けられ、パントリターンTDを成功させ、一橋大を逆転する。こうなると法大の勢いは止まらない。続く一橋大OFに一度はフレッシュされるが、この試合4度目となる4thギャンブルを失敗に追いやり、絶好のフィールドポジションを得る。ここでも市川が蔵重、戸倉にパスを決め、フレッシュすると、前半終了5秒前にはエンドゾーン内で蔵重が市川のパスをキャッチし、一橋大を突き放すTDを奪う。

3Q

 後半は法大のレシーブでスタート。ボールをキャッチした伊藤喜はパワーとスピードで一橋大のカバーチームを圧倒し、エンドゾーンまで到達し、KORTDを奪い、試合のモメンタムをがっちり掴む。直後に迎えた一橋大のOFでもDT伊倉とLB二上のタックルでロスを奪い前進を許さない。続く法大のOFシリーズではQBに永浦が投入される。永浦は最初のプレーでRB丸茂へパスをヒットさせる。そして丸田のランでフレッシュすると、次のプレーで伊藤喜が一橋DFを圧倒しTDを奪う。しかしこれが法大の反則により無効とされてしまう。さらにこのシリーズではファンブルによってターンノーバーを喫してしまう。得点の機会を失った法大だが、迎えた一橋大OFに対して積極的なブリッツで前進を阻み、1STダウンの更新こそ許すが、結局パントに押さえ込む。後半2回目となる法大OFシリーズでは再び市川がフィールドに姿を現す。今回は市川のパスにRBのランを絡めたドライブで連続してフレッシュし、敵陣に攻め込む。

4Q

 3Qから続く法大のドライブは4Q開始直後の伊藤喜の8ydsTDランで完結される。4Qに入ると一橋大の足が止まり始め、法大とのフィジカル面での違いが現れ始める。特に法大DLがライン戦で一橋大OLを圧倒しだした直後のシリーズではルーキーのSF樋田が新人離れしたスピードでロスタックルを決めると、DE長谷川もこれに続き豪快なQBサックを浴びせる。こうなると試合のモメンタムは完全に法大のもの。続くOF時にはQBにルーキーの菅原が投入される。この菅原がいきなり蔵重へのパスを成功させてフレッシュすると、丸田もこれに続きエンドゾーン1yds地点からのTDランを決め、法大は一気に一橋大を突き放した。菅原はリズムよいドライブを演出し、直後のシリーズでも的確にパスをヒットさせ、最後はブーツレッグから自身の脚でエンドゾーンに到達しTDランを成功させる。さらに続く一橋大OFのギャンブルを長谷川のQBサックで仕留めて攻撃権を奪う。ここでは菅原から同じルーキーのWR戸倉へのパスでフレッシュすると、次のプレーで国友への33ydsTDパスを決める。このあとも攻守にわたって法大の勢いは止まらず、試合終了時点で66点もの大量点を獲得し、今秋初勝利を挙げた。

今後に向けて

 今節では久しぶりに大量得点差で勝利を挙げた。一部で不安の声が上がっていたSGも、この試合ではOLのプロテクション、さらにQBとWRの呼吸といった前節の反省点をしっかり修正していた。DFでも序盤に中央をランで切り崩されたが、2Qに入るころにはほとんど対応できていた。さらにこの日は菅原を始めとして、戸倉、渓本、樋田、内村といったルーキーの活躍が目立ちチームに勢いをつける勝利だったといえる。
 しかし2度もTDが反則により無効になるなど、まだまだ荒さが目立つ部分もあった。またOFではSG隊形からのランプレーの際、RBの能力に頼ったプレーが多かったこともあり、上位校との対戦時にどれだけランプレーでボールコントロールができるかという不安もある。これで待望の勝利を挙げた法大だが、甲子園制覇のための道はまだ始まったばかりであり、気を引き締めて次の立大戦に望んでもらいたい。

コメント

大森監督:「(一橋大とは)点数ほどの差はない。前半にDFがOFをきらないと駄目。でも前回よりはよかった。全体的に歯車がかみ合っていなかった。最初からかみ合えばもっとよくなる。
 (下級生の活躍について)菅原はいい。動きにキレがあり、レシーバーもしっかり見えている。うちは1年生でもいい選手は試合に出す。」

青木助監督:「駄目。一橋大の戦術は予想通りだったが、体重のあるランナーを止められず、はじめDFが時間を使われてしまった。DFの修正が必要。OFは予定通り。後半はメンバーを変えなければもっと点を獲れた。菅原はQBの中で1番いい。上位校との対戦に使いたい。」

二上主将:「今日は後半相手が疲れていた。まだ人数の多いチームと対戦した場合、どうなるかわからない。走り勝つだけでは勝てない、技術も必要。今日は前回と違ってドライブされてもTDを与えない気持ちで止めるつもりだった。
 (前節負けたことで)練習中から相手がいるということを意識するようになった。(1年生の活躍について)うちはいくら技術があっても気持ちが強くないと試合には出さない。1年生はがんばっていた。」



関東大学リーグ開幕戦
昇格校の横国大によもやの完敗

SCORE
チーム1Q2Q3Q4Q
法大12
横国大15

 戦前は誰もが勝利を確信していた関東大学リーグ初戦。しかし試合が終了したとき、勝利の雄たけびを挙げたのは法大ではなく、対戦相手の横国大であった。甲子園制覇へ向けて走り出したはずのトマホークス。だがその進路にはいきなり暗雲が立ち込めてしまった。

1Q

 試合は法大キック、横国大のレシーブでスタート。法大はこの横国大の1stシリーズを3回の攻撃でパントに追いやり、幸先よいスタートを切った。そして法大のオフェンスは敵陣41yds地点から開始。注目の法大最初の攻撃はノーハドルからSG隊形をとるオプションプレー。ピッチを受けたRB伊藤喜は3ydsほどゲインしてひざをつく。続いてWR井上へのパスで着実に1stダウンを獲得する。さらにRB伊藤喜のドローなどでゲインを狙うが、前進を防がれてしまう。さらに法大はTDを狙い4thダウンギャンブルをトライするがこれも失敗し、攻撃権を横国大に奪われてしまう。結果的にこの判断が後に響くことになる。一方法大のディフェンスは何度かダウン更新こそ許すが、得点にまでは繋げない。しばらくこう着状態が進むが、法大オフェンスの3回目のシリーズQB永浦のパスがインターセプトされターンノーバーを喫してしまう。これはディフェンスが踏ん張り得点を許さないが、横国大のP西野の好パントにより自陣6yds地点まで後退させられる。

2Q

 法大のQBは永浦から市川に交代。その市川はWR戸倉へミドルパスをヒットさせる。すると戸倉は持ち前のスピードで横国大ディフェンスを振り切り、一気にエンドゾーンまで駆け抜け、先制点を奪い取った。さらに次のシリーズでも市川は快調にパスを投げてゆき、再びレッドゾーンにまで攻め込む。しかし法大はここで痛恨のファンブルを犯し、法大陣13yds地点までリターンされてしまう。逆にピンチを迎えた法大だが、1Q同様ディフェンスが粘りを見せ、リードをしっかり守った。オフェンスもこれに触発されたように、直後のシリーズでRB伊藤喜がSG隊形からインサイドを抜けて20yds近くゲインする。このシリーズではTDこそ挙げられなかったが、LB飯塚が落ち着いてFGを決め追加点を奪う。

3Q

 後半は法大のレシーブでスタート。法大はRB伊藤喜がディフェンスを引きづりながらゲインし、一気に敵陣まで攻め込む。しかしここでもTDにつなげることができず、追加点はFGにとどまる。一方後半に入ると、法大は横国大のSG隊形からのランをとめられず、徐々にゲインを許してゆく。特に法大ディフェンスが横国大QBの巧みなハンドオフによってボールキャリアーを錯覚し、ミスタックルを犯す場面が増加していった。さらに一旦攻撃を止めても、横国大P西野のパントによって法大は自陣8yds地点から攻撃を開始することになった。なんとかTDを奪って相手を突き放したい法大ではあったが、気の焦りからかQB市川のパスがインターセプトされ大ピンチを迎えてしまう。そしてこれまでエンドゾーンを死守してきた法大ディフェンスもついに横国大のラン攻撃によってTDを奪われてしまう。また続いて迎えた法大の攻撃シリーズでもプレーが相手に読まれ、ダウン更新すらできずパントに追い込まれてしまった。

4Q

 4Qに入っても横国大の執拗なグラウンドアタックは続く。法大もボールキャリアーの判断を誤るミスタックルは減ったが、横国大はSG隊形からQBがブロッカーとなる『全員一丸』のランプレーを織り交ぜ、小刻みに粘り強く前進してゆく。そして横国大は2度のギャンブルを交えた8分を超えるドライブをQB中島のキーププレーで完結させ、法大はついに逆転を許してしまう。この時点で残り時間は4分も残っておらず、再逆転のためにはひとつのミスも許されない状況となった法大。しかし肝心の1stプレーでいきなりインターセプトを喫してしまう。ここではディフェンスがなんとか踏ん張りダウン更新を防ぐが、ここで横国大P西野がこの試合一番となる絶妙のパントを見せ、法大はなんと自陣3yds地点までの後退を余儀なくされる。法大オフェンスもパス主体の攻撃で前進を図るが大きくゲインすることができない。そして残り時間2秒となり同点への望みをかけてボールオン40yds後半地点からFGを狙う。しかし無常にもボールはゴールの前で失速し地面に落下。これにより法大は12−15で横国大にまさかの敗北を喫した。

今後に向けて

 得点差はわずか3点。しかしパントで相手を後退させ、ランオフェンスで時間をたっぷり使うという横国大のゲームプランに完全にはめられた以上、完敗といってもいい試合であった。確かに横国大はリーグ序盤に強豪校と対戦するため、調子のピークを序盤に持ってきており、シーズン後半にピークを持っていく法大にとっては相性が悪かったし、2部からの昇格校のためスカウティングが不十分だったのかもしれない。また不調だったオフェンスも今季からシステムを変更したことが関係しているかもしれない。しかしたとえどのような理由があろうとも『2部からの昇格校に負けた』という事実に変わりはない。そしてこの敗北を「たまたま運がなかった」と考え、ここから何も学ばない選手が一人でもチームにいれば関西に勝つどころか甲子園に行くこともかなわないだろう。

コメント

大森監督:「こういうこともある。中盤からリターンでやられた。相手のゲームプラン(ロースコアの展開)にはまった。選手たちがこの負けを受け止めると思う。今季はこれまでが順調すぎた。数年前にもワセダに負けているし、まだチャンスはある。これをばねにして強くなってほしい。きっと立ち直ってくれる。選手たちに期待している」



秋季リーグ戦日程発表

2004年度法政大学トマホークス秋季日程

 
試合日対戦チーム時間会場
9月11日(土)横国大14:00大井第二球場
9月25日(土)一橋大13:30川崎球場
10月17日(日)立 大16:30大井第二球場
10月24日(日)日体大11:00アミノバイタル・フィールド
11月7日(日)明 大11:00アミノバイタル・フィールド
11月14日(日)早 大16:00横浜スタジアム


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