東海大相模(神奈川)のドラフト1位候補左腕・小笠原慎之介投手(3年)が、1年ぶりの甲子園で最速を1キロ更新する151キロをたたき出した。

 9回1死走者なし、先発の吉田凌投手(3年)からマウンドを引きつぎ、打者2人を9球で抑えた。スピードガンが普及した80年以降、高校生左腕の150キロ超えは、05年・辻内崇伸(大阪桐蔭)09年・菊池雄星(花巻東)以来3人目。豪華継投で聖光学院(福島)を下し、16強入りを決めた。

 スカウト評は以下の通り。

 <阪神中村GM>馬力にほれぼれしました。間違いなく一級品でしょう。堂々としていた。ものが違うよ。

 <ヤクルト鳥原チーフスカウト>高校生で、即戦力に一番近い選手であることは間違いない。見た目は(元DeNA)藤井秀悟、力は(元ヤクルト)石井弘寿。自信を持って投げている。

 <巨人堤GM>ブルペンから見ていましたが、高校生であれだけ腕が振れる投手はいない。151キロですから、高校生の左ピッチャーでは非凡ですよね。

 <広島苑田スカウト統括部長>文句なしのNO・1。即戦力になる。今プロに入っても、そうは打たれないでしょう。

 <DeNA吉田スカウト部長>以前は変化球で腕が緩んだが、今はしっかり振れるようになってきた。練習している証拠。成長を感じる。上位は間違いない。

 <中日中田スカウト部長>今日は力みが目立ったが、当然評価は抜群。プロで十分通用するし、競合は間違いない。

 <日本ハム吉村GM>間違いなく、今年の左投手の最上位クラスです。素晴らしい素材。

 <ロッテ松本編成統括>即戦力の投手。真っすぐの力があって、コントロールもいい。(元西武)江夏さんのように見える。間違いなくドラフト1位です。

 <楽天長島スカウト部長>物が違う。左腕としては大学、社会人を含めてもNO・1でしょう。マウンドでの落ち着きもあるし高校生の中では即戦力。