4番・早実・清宮幸太郎内野手(1年)が、高校での公式戦16試合目で初の無安打に終わった。2回の第1打席は8球粘りながら外角いっぱいの143キロ直球を見逃し三振。四球、二飛で迎えた8回の第4打席は「清宮コール」がわき起こる中で3球三振に倒れた。米国からの勝利は素直に喜んだが「いつかこういう日は来るけど、全然ダメでした」と肩を落とした。

 初体験の長身左腕が投げ下ろす速球に対応できなかった。先発した191センチのギャレットに対しては、4回の第2打席で左翼線へ大ファウルを放ったが「振り遅れてるわけじゃないのに、全然バットが出てこなかった。タイミングも合っていなかった」と反省した。

 慣れないDHも精彩を欠いた要因の1つだ。西谷監督からは「しっかり準備しておくように」と指導を受けたというが「それ(DH)が原因ってわけじゃないです」と言い訳はしなかった。声出しやベンチ裏での素振りを欠かさない怪物1年生は、すぐに壁を乗り越えるはずだ。