2年ぶり2度目の甲子園出場を狙う角館が、右腕エース小木田敦也(3年)の快投で準決勝に駒を進めた。

 最速147キロの速球にスライダーとスローカーブを交え、自身初のノーヒットノーランを達成。打者30人に計105球を投じ、9奪三振1四球。背負った走者は味方の2失策を含む3人だけで、二塁を踏ませなかった。

 春までの力勝負から一転。球速77キロのスローカーブも披露した小木田は「7~8割の力で、三振を捨てて打たせて取ることができた。(無安打は)意識しないで勝つことだけを意識しました」と平然と話した。秋田大会では06年3回戦で大曲工の中邑裕也が秋田南戦でマークして以来10年ぶり10人目の快挙。平成10年10月10日生まれの小木田は10づくしで仲間入りした。