中京(岐阜)が、大分(大分)との打撃戦を制して2回戦へ進出した。

 2点を先制し、一度同点に追いつかれた4回表に大きな本塁打が飛び出した。1点を勝ち越してなお1死満塁。3番の北川竜之介外野手(3年)が右翼席へアーチをかけた。大会通算42本目の満塁本塁打となった。

 「うしろにいいバッターがたくさんいるので、つなげばという思いでした」という打撃が劇的ホームランを生み出した。練習試合で経験はあるが、公式戦では初めて。

 北川が言った、うしろにいる好打者のひとりが5番の吉位翔伍内野手(3年)だ。吉位は8回表、2点を挙げて2死二塁で、右中間席へライナーで打ち込む今大会第8号2ラン。これが大会通算1500本塁打のメモリアル弾となった。「1500本目とは知りませんでした。びっくりしました。記録に残るということで、うれしいです」と笑顔だった。

 チームには高校通算68本塁打の4番・今井順之助内野手(3年)がいる。今井は「北川が満塁、吉位が1500号を打って、置いていかれました」と言いながら、笑みを浮かべた。今井も思い切りのいいスイングで2二塁打を放っている。

 中京打線の一発力に火がついて、勢いがついた。