明徳義塾(高知)が嘉手納(沖縄)に大勝し、高知県勢の夏通算90勝目をあげた。

 3回に敵失で先制すると、終始優位に試合を進め、6回にビッグイニングを迎えた。5-0で迎えた6回無死満塁、2番西村舜外野手(3年)の適時打で追加点を奪い、なお無死満塁の場面で3番西浦颯大(はやと)内野手(2年)が右中間に満塁本塁打を放って突き放した。

 西浦は、本大会前に佐藤洋部長の息子・勇翔くん(6)と「甲子園で本塁打を打つ」と約束した。西浦と勇翔くんは同じ寮で暮らしており、よく一緒に野球をして遊ぶため、野球部員の中で1番仲がいいという。アルプススタンドで応援していた勇翔くんの前で、約束を果たした一発に「すごく気持ちよかったです」と喜んだ。

 自身の春夏通算47勝目を大勝で飾った馬淵史郎監督(60)は「50勝できたら辞めようと思っている。あと3勝はこの2、3年の内にできるやろ」と”勇退宣言”をするほどご機嫌だった。