今夏の甲子園に出場した常葉学園菊川のエース落合竜杜投手(3年)が6日、法大法学部法律学科のスポーツ推薦入試に合格した。合格証書を確認した落合は静かに意気込みを語った。

 「ホッとしましたが、すぐに気が引き締まりました。最初からアピールできるように、しっかり準備していきたいです」

 来春から東京6大学リーグで44回の優勝を誇る名門野球部に所属し、4年後のプロや社会人入りを視野に成長を目指す。球の出どころが見えにくい投球フォームから最速137キロの直球と、縦や横に曲がるスライダーが武器の左腕は「直球の速さも追い求めながら、持ち味のコントロールで勝負していきたい」。長所を磨きながら、全体的にスケールアップを図る構えだ。

 法大は多くの一流プロ選手を輩出しており、全国から好選手が集う。神宮球場で登板するまでにも苦労が伴うが、「高いレベルでやれるのは楽しみ。まずはチーム内の競争に勝つことが目標」。初めて土を踏んだ甲子園では、初戦6失点で負け投手となったが、「悔しさより達成感が大きい。いい意味で甲子園のことは忘れて、次に進みたいです」と話している。【鈴木正章】

 ◆落合竜杜(おちあい・りゅうと)1999年(平11)2月18日、掛川市生まれ。西山口小1年から西山口野球少年団で競技開始。掛川東中では3年春に全国大会出場。178センチ、74キロ。左投げ左打ち。血液型O。