早実(西東京)の清宮幸太郎内野手(2年)が、選出が確実視される第28回U18(18歳以下)W杯(9月1~10日、カナダ)の高校日本代表で主将を務める可能性が高いことが12月31日、明らかになった。15年の前回大会では1年生ながら4番を務め、今年のメンバーでは唯一の高校日本代表経験者となる。9月は最上級生として、まさに高校球界の主役になる。

 日本高野連の中でも清宮のキャプテンシーは評価が上がっている。新チームとなった昨年7月、早実で主将に就任。人生初の経験ながら、優勝候補ではなかったチームを秋季東京大会優勝、明治神宮大会で準優勝へ導いた。高野連関係者からも「この1年で本当に成長した」という声が出ており、日本代表の主将を適任とする見方がある。

 U18W杯は過去に優勝経験がなく、清宮も参加した15年など、4度も準優勝に終わっている。悲願のため今年から代表選手の選出方法が変更された。これまでセンバツで活躍した選手を対象に1次候補を選び、同大会最終日に発表してきた。だが、発表は6月となり、選考範囲も全国に広がった。世界一のためのチームづくりといえる。

 27日に発表されるセンバツ出場は確実視される。個人でも現在78本塁打と、高校記録とされる山本大貴(神港学園)の107本に29本と迫る。進路も注目される。プロか早大進学という選択肢に加え、プロ入りしながらインターネットで受講する早大の通信教育課程「eスクール」を利用する可能性も浮上。清宮イヤーといえる17年が始まる。

 ◆高校日本代表の主な候補予想 昨秋の明治神宮大会を優勝した履正社(大阪)で通算45本塁打を放つ「西の清宮」安田尚憲内野手(2年)や、193センチの大型スラッガー、日大三(西東京)金成麗生内野手(同)らに注目。履正社・若林将平外野手(同)、横浜(神奈川)増田珠外野手(同)や、宇部鴻城(山口)嶋谷将平内野手(同)、日大三の左腕・桜井周斗投手(同)らも予想される。