中村が部員16人で40年ぶりのセンバツ切符を勝ち取った。21世紀枠での出場。

 専用球場はなく、進学校で練習時間も限られるなか、実戦に即した効率のいい練習で昨秋の秋季四国地区高知予選を制した。横山真哉監督(54)は「人数も少ないし、時間も限られている。それでも、ハンディと思っていない」と言い切る。練習試合を行うのも、往復5時間のバスの旅。車中で試合映像を見るなど工夫している。77年センバツはエース山沖之彦(元阪急など)を擁して初出場で準優勝。「二十四の瞳」と呼ばれた。当時を上回る旋風をもくろむ。

 ◆21世紀枠 01年導入。推薦校は原則、秋季都道府県大会のベスト16以上(加盟129校以上はベスト32以上)から選出。練習環境のハンディ克服、地域への貢献など野球の実力以外の要素も選考条件に加える。07年まで2校、08年から3校を選出(記念大会の13年は4校)。東、西日本から1校ずつ、残り1校は地域を限定せずに選ぶ。