第89回選抜高校野球(3月19日開幕、甲子園)に出場する札幌第一(北海道)ナインが9日、札幌・日本ハム屋内練習場で練習を行った。前日8日に、昨秋の神宮大会以来約2カ月半ぶりに金属バットを解禁。1年生スラッガーの柴田颯三塁手は、3打席で長打性の当たり2本を放つなど好調ぶりをアピールした。

 第1打席は一塁線を鋭く破り、第3打席にはセンターオーバーを思わせる大飛球を放った。「ずっと木や竹のバットで振ってきたので、2日間気持ちよくスイングできた。今日はギュッと伸びる感じも良かった」と久々の金属バットから伝わってきた手応えをうれしそうに口にした。昨年に比べ、早めの仕上がりを期待する菊池雄人監督(44)は「(柴田は)謙虚にプレーしているのがいい」と満足そうに、練習を振り返った。